東北新幹線と在来線の東北本線・大船渡線が乗り入れる、岩手県一関市にあるJR一ノ関駅。駅構内にひときわノスタルジーに浸れる駅そば店がある。

  • 東北新幹線と在来線の東北本線・大船渡線が乗り入れる一ノ関駅

    東北新幹線と在来線の東北本線・大船渡線が乗り入れる一ノ関駅

東北本線の1番線ホームに店を構える「あべちう」は、1890(明治23)年の一ノ関駅開業時に構内で新聞販売を開始し、1946(昭和21)年に弁当や雑貨などの販売をスタート。1951年に立ち食いそば店をオープンさせた。店名の「あべちう」は創業者の阿部忠吉にちなんでいる。店では「あわびうに飯」(1,250円)、「豚肉の南部焼き弁当」(930円)といった駅弁も販売している。

メニューはうどん・そば類を中心にラーメンもあり、ユニークなものとして「学割ラーメン」(350円)などもある。その他、とろろ(400円)、めかぶ(390円)、わかめ(370円)と、海藻系のメニューが多いのは東北ならではだろうか。これらは単品でトッピングも可能だ。他にみそこんにゃく(100円)もある。

  • 立ち食いの横並びカウンター席の店舗

  • 券売機でチケットを購入する

  • 「きつねそば」は「天ぷらそば」とともに人気だという

今回は「きつねそば」(380円)を注文。関東風の濃いめの出汁(だし)にやわらかめのそば、鍋で甘辛く煮た揚げが美味しい。これぞ駅そばという逸品だ。

ノスタルジーに浸れる昔ながらの駅そば店。この店でそばを食べるために一ノ関駅へ訪れるファンも多いとのことで、長く営業を続けてほしいと切に願う。