山形新幹線と奥羽本線(山形線)の列車が停車し、米坂線と接続するJR米沢駅。山形県の中央部に位置する米沢市は伊達政宗生誕の地であり、江戸時代に直江兼続によって城下町が築かれ、また名君と名高い藩主の上杉鷹山など、歴史上の人物にゆかりのある町として知られる。
そして、なんといっても全国的に知名度が高いのは米沢牛だろう。山形県はこの米沢牛をはじめ、山形牛などの黒毛和牛で有名だ。
JR米沢駅構内にある「立ちそば処 鷹」では、なんと山形県産和牛の牛丼が食べられるのだ。改札を出てすぐ左にある観光案内所や、お土産店のあるスペースに「立ちそば処 鷹」はある。店内はカウンターのみで、こじんまりとした店舗だ。券売機でチケットを購入し、注文するスタイルとなっている。
気になる牛丼は、駅そば店では驚きの価格1,030円。ちなみにミニ牛丼(460円)もあるので、そばと合わせて食べたい人にはそちらがおすすめだ。
注文すると、「5~6分かかるけど大丈夫?」と聞かれ、牛肉と玉ねぎをぐつぐつと煮込んでいく。数分後、ようやく牛丼が登場。甘辛いたれで煮込まれた牛肉を口に入れると、とろけるような風味が広がる。これは本当に美味い! 値段だけの価値がある逸品だ。濃いめの味付けなので、なま玉子トッピング(50円)で追加するのもいいだろう。
もうひとつ、気になるメニューが「ギョロッケ」(60円)だ。これは魚の練り物を揚げたもので、魚(ぎょ)とコロッケで「ギョロッケ」というわけだ。佐賀や大分で人気の地元グルメだが、ここ米沢駅でも食べられる。山形のだしそば・だしうどん(390円)も人気のメニューとのことで、こちらも試してみたい。