九州新幹線が停車し、在来線の鹿児島本線と豊肥本線が接続するJR熊本駅。その構内にある「まるうまうどん」には、熊本名物を一気に味わえるメニューがある。

  • 九州新幹線の改札口近くにある「まるうまうどん」

  • うどん、そばの他に熊本名物の「太平燕」(680円)も注文できる

九州新幹線の改札口そばにある店舗は、改札口からは立ち食いカウンター席、待合室からは席となっている。外観には大きく「うどん」の文字があり、また、「熊本名物 太平燕」と書かれた暖簾(のれん)もある。

ちなみに「太平燕(タイピーエン)」とは、明治時代に福建省から熊本に渡ってきた華僑が伝えたとされる料理で、麺は春雨、白湯スープに炒めた野菜、エビ、肉が入り、仕上げに揚げた卵がトッピングされている。いまは熊本の中華料理屋で定番の郷土料理となっているメニューだ。ぜひとも食べてみたいところだが、今回はもうひとつの気になるメニュー「火の国うどん」(570円)を注文してみた。

  • 色々な熊本名物が味わえる「火の国うどん」

このメニューは、うどんと一緒に「辛子蓮根」「馬肉」「日奈久ちくわ」といった熊本の名産品がまるごと味わえる商品となっている。ピリっと辛い辛子蓮根と、甘辛く煮たやわらかい馬肉、そして八代市の日奈久温泉の名物で、歯ごたえがあり、魚の旨みが凝縮された日奈久ちくわと、熊本の名物が次々に口の中に入ってくる。

うどんの出汁(だし)は澄んだ薄味で、トッピングされた具の味を損わない。うどんは福岡のようなやわらかい麺ではなく、コシが強いモチモチとした食感になっている。

注文は券売機でチケットを購入するスタイル。「さくら(馬肉)うどん」(530円)や「辛子蓮根うどん」(530円)など具材別のメニューもあり、さらに福岡・佐賀で人気の「かしわうどん」(450円) も味わえる。

  • 馬肉や辛子蓮根は、トッピングで注文も可能

馬肉に辛子蓮根と日奈久ちくわ、そして太平燕。駅ナカにある店舗「まるうまうどん」で、手軽に熊本名物を味わってみてはいかがだろうか。