新しい年がやってきました。主婦歴6年にしていまだおせち料理は準備できないわたしですが、「英語耳」をつくるための"材料"はそろえてあります。メインは今年も「1000時間ヒアリングマラソン」

そして副教材的にはちょっとしゃれたものを用意してみました。アラフォー主婦が選んだのは、なぜかやたらとガーリーな洋画DVD2本。なぜって、年甲斐もなく心ときめかせることができるんですもの……。

大人の女性こそ「トキメキ学習法」

若いころは、なりふり構わず何かに打ち込んでいると「根性がある」、「こいつは伸びる」とか褒められましたよね。でも、40歳を過ぎると「もう少しラクに生きたら?」なんて言われることもあり……ちょっとガックリ。それならばと、今年のわたしの目標は「脱必死!」。仕事もプライベートも「楽しませていただくわ」的なゆるめスタンスで行かせていただくことにしました。

英語もそう。「絶対モノにしてやるっ」、「必死よ、わたし」ではなく、「あらステキ」、「ハッピーだわ~♪」とトキメキながら楽しく英語に接していったほうが長続きするもの。そういえば、同じフラ教室の50代のおばさまが話題の片づけ術を実践しているとかで、こんなこと言っていました。「えみちゃん。ときめかないモノはどんどん捨てていくの。スッキリするわよ~。女ってやっぱりトキメキがなきゃダメよ」。

というわけで、「英語耳」のために選んだ今年のトキメキ教材がDVD。大きなお尻にとても親しみを覚える『ブリジット・ジョーンズの日記』とセレブ願望を刺激する『プラダを着た悪魔』の2本。

主人公はどちらもわたしより若干(?)若いけど、「あらダメよダメ」とか「よかったわね~」とか、お姉さま目線で主人公の選択を見守ってあげるのが幸せだし、女性が成長していくストーリー自体にすごくトキメキを感じるんです。

今年はこの2本の映画のセリフをとことん聞いて、細かいとこまでパーフェクトに理解できるようにしたいと思います。セリフなんかも自分のものにできるといいなあ…。どっぷりはまりたいので原作本やスクリプト本も用意しちゃいました。

わたしが今年のトキメキ教材に選んだのはこちらのDVD

映画を楽しむためにもベースはやっぱり「ヒアリングマラソン

映画でも英語を楽しみたい2012年。となると今年も勉強の中心は「ヒアリングマラソン」ということになります。100%の理解!を目指してしっかり聞く「精聴」にはもっともっと力を入れていかなきゃ。前回はラジオドラマ劇場「HM Playhouse」を紹介したけど、これとは別に「シネマ試写会」というコーナーもあってこれもかなり役立ちそう。新作映画の本物の音声でセリフを勉強できるので、洋画好きにはたまりません。

「シネマ試写会」は映画好きにはたまらないコーナー

ちなみに12月号に取り上げられていたのはニコール・キッドマン主演の『Rabbit Hole』。息子を交通事故で亡くした夫婦が悲しみを抱きながらも新たな一歩を踏み出していくヒューマンドラマだそうです。

課題はそれほど多くなくって、お勉強というより映画を"チラ見"させてもらっているようなお得感。穴埋めのディクテーション課題もありましたが、わたしとニコールって相性がいいのでしょうか?そんなわけもありませんが、なぜかすんなり埋められました。

副教材の『ENGLISH JOURNAL』にも、映画監督とか俳優のインタビューが結構入っています。1月号には映画ハリー・ポッターシリーズでハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンが登場。

ハーマイオニーを演じはじめた9歳から今までの心の変化、女優に成長していった過程をクールなイギリス英語で語ってるんです。スクリーンではわからない映画の裏側を覗く感じ。さらに深く映画を楽しめちゃいますね。

イギリス英語にもお近づきになりたいものです

さて、12月号の『ENGLISH JOURNAL』はイギリス特集。「気分はもう英国人!」というキャッチ―なサブタイトル付きで「イギリス英語の耳と口のつくり方」を紹介しています。

日本じゃアメリカ英語を聞く機会の方がどうしても多いからか、イギリス英語って正直苦手。でも「母音後のrはあっさりと」とか「goは『ゲウ』」とかイギリス英語の発音の特徴を10のポイントで紹介しているコーナーなんかもあって、なんとなく仲良くなれそうな気がしてきました。実際、1月号のエマ・ワトソンのインタビューもなんだかスッと耳に入って来たんです。

それにしてもイギリスってあこがれ。いつかは本場でアフタヌーンティーを楽しんでみたいものです。宮殿で衛兵の交代を見てみたいし、中学校の英語の教科書に出てきたビッグ・ベンも見上げたい。

ふだんの雑多な生活を離れ、歴史と伝統の国に自分の身をおいたら、おなか回りのお肉とか、日に日に自己主張するほうれい線とか、コートを着たわたしのことを「ダルマみたい」と表現した5歳の娘のこととか、すべてエレガントなほほ笑みで許せるんじゃないかしら。

そうそう、トキメキ教材に選んだ『ブリジット・ジョーンズの日記』はイギリス映画。ちょっとイギリス英語にも興味が出てきたし、ちょうど良かったかも。

主人公のブリジットを演じたレネー・ゼルウィガーはテキサス出身だから、この映画を撮る前には専門家について徹底的にイギリス英語をマスターしたって話だわ。人間やればできるのね。わたしだってあきらめずに英語と付き合っていけばいつかは「英語耳」を手に入れられるはず。さあ準備はOK! 41歳主婦、いよいよ「トキメキ英語学習in 2012」のスタートです。

(イラスト : のなかあき子)

【関連サイト】

1000時間ヒアリングマラソン

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