毎年1,100万人を超える人々が海外から訪れ、2020年までに2,000万人の観光客を呼び込む「ツーリズム・ビジョン2020」を宣言しているドバイ。
シンプルなゲストハウスから5つ星ホテルに至るまで、あらゆる種類の宿泊施設が用意されている。その数はホテル703施設、11万1,864部屋(2018年8月調べ)。しかもまだまだ拡大中。世界的に知られるホテルブランドのほとんどが進出しているほか、その立地も街なかやビーチサイド、砂漠の中などさまざまだ。
ドバイを訪れるベストシーズンは10月~3月。日本の秋くらいの気候で気持ちよく過ごせるとのこと。逆に暑さの厳しい夏は閑散期のため、ホテルをお得に利用できることもあるそう。夏を狙ってホテルで完全なおこもりステイというのもよさそうだ。ドバイのホテルには旅の目的になるだけの魅力がある。
ビーチ沿いの5つ星ホテル「フェアモント・ザ・パーム」
今回宿泊したのは、2012年12月に開業した5つ星ホテル「フェアモント・ザ・パーム」。世界最大の人工島「パーム・ジュメイラ」の中にある。
ホテルのエントランスを抜けると、明るく開放感のあるロビーが広がり、気品あふれる香りが漂う。
ホテルは10階建て、全381室。1泊AED1,200(約3万7,068円、※別途税金など25%が加算される)~。日本人に最も人気のある部屋は、オーシャンビューが楽しめる「フェアモントビュー」(AED1,400/約4万3,246円~※)だそう。
さらにグレードの高い「フェアモントゴールドビュー」は、シングルAED2,000(約6万1,780円※)~、ダブルAED2,250(約6万9,502円※)~。こちらは、プライベートチェックインやラウンジ利用などのサービスが受けられる。
入り口からすでにゴージャス。
ベッドルーム。
バスルーム。
バルコニーからは、オーシャンビューが楽しめる。
インテリアの中にアラビックなデザインを見つけるのも楽しい。アラブの伝統的な建築によく見られる格子窓を模した「マシュラビーヤ」が随所に散りばめられている。
ハイクラスな部屋専用のラウンジ
この部屋を含むフェアモントゴールド以上の宿泊で利用できる専用ラウンジ。テラス席から海を眺めながら朝食をとることもできる。
このラウンジに限ったことではないが、ホテルのスタッフはホスピタリティにあふれ、「どこから来たんですか」「日本語でハローってなんて言うの」「昨日はどこを観光したんですか」などフレンドリーに話しかけてくれる。日本人とわかると「日本茶があるよ」と用意してくれた人もいて、朝食がクロワッサンと日本茶というへんてこな組み合わせになってしまったのもうれしい旅の思い出だ。
憧れのスイートルーム
今回は特別に、自慢のスイートルームも見せてもらった。まずは「シグネチャースイート」(1泊4,300AED/約13万2,827円~※)。驚くほど広い。
もちろんオーシャンビューも楽しめる。
続いて、「プレジデンシャルスイート」(1泊8,000AED/約24万7,120円~※)。とんでもなく広い。ホテルの一室とは思えないほど広いテラスは、アラビックなデザインが美しい。ロイヤルファミリーやセレブリティに愛されているそう。
ヨガレッスンで海外セレブ気分
働く女性の3大回復アクティビティといえば、ヨガ・スパ・アフタヌーンティー。そのすべてを堪能できるのもこのホテルだ。
まずはヨガクラス(宿泊者はAED55/約1,699円※)を体験。実は初めてのヨガだったが、動きをくり返し丁寧に教えてもらえて難なく楽しむことができた。汗をかいた後は心地よい疲労感で、体を動かしたのに逆に回復しているような感覚を味わった。
トレーニングをしたい人には、ジム設備も整う。旅先のリゾート地でトレーニング、というのも贅沢な過ごし方だ。
心身ともに癒やされる極上スパ
ホテル内にある「ウィローストリームスパ」で、背中、首と肩のマッサージ30分(AED279/約8,618円※)も体験。アロマのいい香りに包まれて心もからだも解きほぐされていく。施術の前後にも、スタイリッシュなロビーでハーブティーを飲んだり、ミストサウナでさらにリラックスしたりと極上の癒やしを心ゆくまで楽しむことができる。
「女子」が目覚めるアフタヌーンティー
このホテルで人気を集めているのが、数々の受賞歴を誇る「マシュラビーヤラウンジ」のアフタヌーンティー(1人AED155/約4,788円〜※)。フィンガーサンドイッチをはじめ、クロティッドクリーム付きのスコーン、かわいらしい一口サイズのデザートを数々のティーと共に味わう。まさに至福の女子タイムだ。
ビーチ&プールで最高のバカンスを
人工島の中にあるこのホテルでは、ビーチバカンスを存分に味わうことができる。無料の専用ビーチエリアは、子どもから大人までたくさんの人で賑わう。海で泳いだり砂の上を走りまわったりのんびり日光浴をしたりとみんな楽しそうだ。対岸に高層ビル群を望むビーチの光景は、まさにドバイ。海の水は美しく透き通っており、浅瀬でたくさんの小魚が泳ぐのを見た。
屋外プールでのアクティビティも楽しめる。ヤシの木陰でゆったり休んでいる人々を見ると、時間の流れがゆっくりと感じられる。
レストランで世界の料理を堪能
ホテルの魅力は「食」にもある。10カ所のレストランやバーで世界各国の本格的な料理が楽しめる。
いちおしは、植民地時代の大邸宅風のレストラン「リトル・ミス・インディア」。家庭的な雰囲気の中で、カレーをはじめとした最高級の伝統的なインド料理を堪能できる。ドバイで働く外国人の中でも特に多いのがインド人だそう。本場並みのおいしさにも納得。
ビーチに面した「フローキッチン」。こちらでビュッフェ式の朝食も提供されている。
そのほか、シェフとの料理体験ができるスタジオやアジア料理やブラジル料理、シーフード、ハンバーガーなどを提供するカジュアルなアメリカンダイニングなどさまざまなレストランがある。
取材協力: ドバイ政府観光・商務局
※記事中は1AED(ディルハム)=30.89円で換算(12月12日レート)
※宿泊料金は2018年12月31日までの参考価格
※宿泊料金に加え、税金など25%が加算される