アイテム同士の組み合わせで、全身を整えるトータルコーディネイト。その重要性を理解する人は多くても、「具体的なポイントが分からない」というお悩みをうかがいます。
リクルートスーツは、色が絞られるため、色の組み合わせはイメージしやすいかもしれません。ですが「ドレス感の相性」について、見落としているのではないでしょうか。
世間の常識:スーツ、靴、かばんなどと相性の良いもの(トータルコーディネイト)
見落としがちな「アイテム同士のドレス感」を身に付けましょう。「就活ファッションのトータルコーディネイト」について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。
ベルトがカジュアルかもしれない
「革靴とベルトの色を合わせる」ことは知られていますが、「黒の就活シューズに合わせてベルトも黒革」とは言いきれません。というのもベルトの太さによっては、カジュアルな印象を与えてしまうからです。
スーツに合うベルト幅は3.5センチ程度に収まるもの。4.5センチ以上の幅広ベルトは、デザイン次第でカジュアルに見えてしまいます。たった1センチ差ですが、パンツのベルトループに合わせてみれば、その違いは一目瞭然です。
またベルトを目立たせないよう、デザインが控え目なピンバックル型を選びましょう。なお、ピン穴は5つ開いていますが、真ん中に合わせるのが作法。
紳士服量販店や百貨店で「無料で調整してくれる」ので、必ず店員さんに確認してみてください。
ソックスがカジュアルかもしれない
生活感を連想させるソックスは、革靴もしくはスラックスに色を合わせますよね。ただし黒いソックスであれば何でもリクルートスーツに合うとは言えません。というのもソックスの素材感や厚みによっては、カジュアルな印象に陥るからです。
手入れされた光沢ある革靴に、厚手のソックスはマッチしません。たとえ色が合っていたとしても、厚みのソックスはカジュアルに見えるからです。また同時に、光沢が出しづらい綿100%の場合、革靴に合わせづらいということもお忘れなく。
ナイロンなど化学繊維が20%程度含まれるものがお勧めです。もし綿100%を選ぶならば、光沢の有無を必ず確認しましょう。ちょっとした工夫で、革靴のドレス感になじむ足元が完成します。
色の相性のみならず、ドレス感を意識したトータルコーディネイトを心掛けましょう。