就職活動のリクルートスーツといえば、黒・紺・グレーのような落ち着いた色が一般的です。なかでも「黒=フォーマル」という印象が強いため、無難に黒いリクルートスーツを選ぶ方が多いのではないでしょうか。
ただ実際のところ、黒いスーツが、必ずしも「フレッシュな印象を与える」とは限りません。人によっては、紺やグレーの方が似合うケースもあるからです。
世間の常識:黒・紺・グレーのような落ち着いた色のスーツが一般的!
どうせなら黒・紺・グレーの中から、自分に合ったリクルートスーツを選びたいところですね。「スーツの色選び」について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。
似合う色は、瞳の特徴で判断しよう
上着の色は顔映りに影響を与えます。というのも我々が目にしている色は、リクルートスーツに限らず、反射した光の一部だからです。
その原理は、フォトグラファーが撮影時に顔を照らすレフ版に似ています。リクルートスーツの主流が黒だったとしても、その顔映りが地味で暗く見えるならば本末転倒ですよね。
では一体どうやって似合う色を判別するのでしょうか。顔映りを分類する「パーソナルカラー理論」もありますが、ここではもっと簡易的な方法をお伝えします。
日本人の瞳は黒と認識されていますが、厳密には「瞳孔」と呼ばれる真ん中のみ黒色です。その周囲を囲む「虹彩」と呼ばれる部分は茶色。そして虹彩と白目の境界として、黒い輪郭線があります。
この輪郭線がクッキリしている人ほどハッキリした色が似合いますが、輪郭線がぼんやりしている人は曖昧な色が似合うといわれています。
つまり全員に黒が似合う訳ではなく、グレーが似合う人もいるということ。とはいえこの判断で、スーツ購入を決めるには難易度が高いですよね。
選択肢から除外せず、色違いも試着しよう
そこでお勧めしたい方法は、黒以外の紺やグレーのリクルートスーツも試着してみること。ここでのポイントは「照明が同じ場所で、色違いを試着すること」です。
照明の色味によって、実際の見え方は変わります。蛍光灯や太陽光の下で判断すべきですが、ショップのレイアウト的に難しいときは、せめて同じ場所で判断してみましょう。
またグレーといっても、明るめのライトグレーでは少し攻めた印象ですので、石炭のようなチャコールグレーを選びます。一方、紺色も青みが強い紺色ではなく、黒に近いダークネイビーを選びましょう。
落ち着いた紺・グレーのリクルートスーツは、黒とさほど変わらず見えるかもしれませんが、ちょっとした差が、顔映りに影響を及ぼします。より、自分に似合うリクルートスーツで面接に向かいましょう。