リクルートスーツの着こなしは、ベルトの締め方ひとつで、ガラッと印象が変わります。購入したら「ベルトホールの位置を調整する」ことはよく知られています。ですが、ベルトは「締め過ぎるとだらしなく見える」ということは意外に知られていないのでは。
多くの人が、感覚的な基準で「ちょうどいい締め具合」を判断するので、「キツく締め過ぎていることに自分が気付いていない」ケースが見受けられます。
世間の常識:ちゃんとベルトを締める
今回は印象を損なわない「ベルトの着こなし」について、その具体的な指針について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。
ベルトの締め過ぎに気を付けよう
ベルトの締め過ぎによる弊害は、シャツのお腹まわりに表れます。ベルトをキツく締めるほど、お腹まわりのシャツ生地が膨らんで見えてだらしない印象に。そして、ベルトを締め過ぎる原因は「スラックスのお腹まわり」が関係しています。
スラックスに片手を挿しこんで、ちょっとキツいくらいのフィット感が理想です。ところが、例えば片手がスッポリ入るほどのゆとりがあると、ついベルトをキツく締める原因になります。
なかでも痩せている方ほど、この傾向が強いようです。こうした時はウエスト詰めを検討してみてください。お直し屋さんに持ち込めば、購入後のスラックスでも3,000円程度の工賃でウエストを詰められます。
履き位置に気を付けよう
ベルトを締める位置も、全身のフォルムに影響を与えています。股上の浅いローライズ気味のスラックスは、シャツ裾が持ち上がりやすいため、お腹まわりが膨らみがち。この対策は2つあります。
ひとつはスラックスのウエスト内側に「滑り止め」を貼ること。お直し屋さんもしくは購入時のオプションとして、プラス1,000円以内で調整可能です。もしくは、ハイウエスト気味のスラックスを選びましょう。おへその少し下にウエストがくることを基準にしてみるのがお勧めです。
ワイシャツのお腹まわりについては、シャツのボディーに目がいきがちですが、実際には「ベルトの締め過ぎ」や「スラックスの履き位置」が関係しています。スッキリしたウエストまわりで、面接の印象を変えてみてはいかがでしょう。