「強み」の反対をエピソードに加えることで弱み補完計画が完成する

前回、自己PRで伝えたい「強み」の反対側の「弱み」をエピソードでセットにすると説得力が増すということ解説しました。

お蔭様で多くの人に読んでもらうと同時に、そこで例示した「負けず嫌いで勝ち気な人」以外のパターンを知りたいという声も多く頂きました。

今回から、他の強みをもつ3タイプのエピソード作りのコツを解説します。

  • 自己PRの説得力を増そう

「周りに協力する」タイプは「問題解決」のエピソードを加える

最初に紹介する人材タイプは「周りに協力することが好きな人」。

自らガンガンリードするより、周りの人の役に立つ、後輩を育てる等、サポートが好きでそこに価値を感じるタイプです。

「人の役にたった」「相談された」等の強みを活かすエピソードは沢山あるでしょうが、そればかりだと面接官は、

「共感して人と仲良くチームの輪に入るのは得意そうだけど……」

→反対面
「空気を読んで自ら動けないのでは?」
「自ら課題を探し、問題解決しながら動くのが苦手では?」
「意見が対立した時、板挟みになるだけでは?」など、

問題解決を「主体的」に行えない、ただのいい人と見られてしまいがちです。

このタイプは、人から相談を受け、励まし、育てた人間関係や、問題の裏にあった課題を「どう解決したか」について盛り込むのです。

「アルバイト仲間に辞めたいと相談され、引き留めに成功した」のであれば、愚痴や不満を聞き、相手を勇気付けられたエピソードはすんなり出てくるでしょう。

ここに「問題解決」のエピソードを入れるのです。

単に愚痴を聞いたらスッキリして、「辞めるのを止めた」ということはないでしょう。話を聞く中で「何を問題視していて」「どうやって解決できたのか」を加えればいいのです。

例えば

店長との人間関係に悩むアルバイ仲間から相談され、しっかり話を聞いたところ、

「店長のシフト管理が気まぐれで授業に支障がある。しかも、上から目線で怖いので文句も言えない」ということが課題でした。店長にそれとなく聞いてみたら、スタッフが足りず、50代の店長自身が現場でフル稼働しているため精神的にも余裕がないうえ、元々シフト管理のルールが曖昧だった。

そこでネットアプリで募集広告を出すことを店長に提案し、実施したら採用に成功した。シフト管理もアプリの活用を相談し実現。余裕ができた店長も冷静さを取り戻し、スタッフもアプリで『対面コミュニケーションによるストレス』が減少……」

と問題解決面をエピソードに入れればいいのです。

次回は「コツコツ」タイプ向けのエピソードを紹介します。