フィックス、コンプラ、コミット、ソリューション……最近ビジネスシーンで、これらのカタカナ言葉をよく耳にする。皆さんも「え、何言ってるの?」って聞き返したくなった経験はないだろうか。ここでは、そんな「ビジネス用語を多用しがちな上司との会話、理解できる?」をテーマに、会員500人にアンケートを実施してみた。
ビジネス用語を多用しがちな上司との会話、理解できる?
今回のアンケート結果一覧
Q1. そういや、A社とのアポってフィックスした?
Q2. そもそも、このアジェンダってコンプラ的にどうよ?
Q3. B社とのコミットさ、エビデンス残しといて!
Q4. てか、おまえがイニシアチブとってソリューション出せよ
Q5. ユーさ、ボスにこのKPIのコンセンサスとっちゃいなよ
そういや、A社とのアポってフィックスした?
〇和訳→そういや、A社との商談の日程って確定した?
個人的には、この中でもっとも「理解できる」フレーズだろうと思っていたのだが、意外にも3位。あまりにも周りがアポ&フィックスを連呼しているので、こればっかりは自分もつい使ってしまったりする。でも、ひとつだけ言えるのは、「A社と会う日って決まった?」のほうが、100倍わかりやすい。
そもそも、このアジェンダってコンプラ的にどうよ?
〇和訳→そもそも、この議題って会社の規則に引っかかるんじゃない?
ニュースで毎日のように聞く言葉とあって、「コンプラ」に対しては免疫がついている人も多いかもしれない。ただ、「アジェンダ」はわかりにくい。フツ―に「議題」って言えばいい。だって、アジェンダ(5字)より議題(3字)のほうが文字数も少ないんだもん。わざわざ言いにくいほうを選ぶ神経がわからない。
B社とのコミットさ、エビデンス残しといて!
〇和訳→B社との大事な約束さ、証拠を残しといて!
『結果にコミットする』のCMで一躍有名になった「コミット」。意味も、わかる気がする。しかし、「エビデンス残しといて!」は謎。「何を残すんですか?」って聞けば、きっと誇らしげに「証拠だよ!」って言ってくるだろう。じゃあ最初から「証拠」って言え! そんな怒りの念で2位にランク。
てか、おまえがイニシアチブとってソリューション出せよ
〇和訳→てか、おまえが率先して解決策を出せよ
もはや早口言葉レベル。理解できるのは、冒頭の「てか、おまえ」という2語のみ。そもそも、イニシアチブもソリューションも、長いし複雑だし言いにくい。噛みそうでヒヤヒヤする。もし噛んでしまったら、カッコいいはずの横文字言葉が台なしだ。こんな「リスキー」な言葉は、日本人が使うべきではない。あれっ。
ユーさ、ボスにこのKPIのコンセンサスとっちゃいなよ
〇和訳→おまえさ、社長にこの目標指標の了承を得とけよ
「ユー」とか「ボス」とか言う人って、某アイドル会社の社長とルー大柴しかいないかと思いきや……これが、たま~~にいるんです。本気のトーンで巧みにユー&ボスを使いこなす強者が! アメリカ人上司か、帰国子女か、はたまたロックンローラーか……。理解できなさは、もちろんナンバー1。
アンケートには、「理解はできても、受け入れられるかは別」「ほぼルー大柴」「何言ってるかわかんないんだけど!」「言われたら、ゼッタイ笑っちゃう」……などなど、辛辣な意見が多数。もし、「あ、オレけっこー使っちゃってる……」という人がいたら、リトル控えめにした方がベターかも?(かたくり粉)
調査時期: 2018年6月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性250名、女性250名、合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート