先日、我が家にモンゴル人の友人が遊びにきてくれました。
お酒を飲みながら日本について話していたのですが、「『同じ漢字で違う読み』『同じ音で違う漢字』があってめちゃくちゃややこしい!」と厚切りジェイソンばりに「WHY JAPANESE」を連呼する友人。
その勢いがめんどくさくてちょっと引いてしまったのですが、冷静に考えたらたしかにそうなんですよね。同じ漢字でもどっちの音で読むかは文脈から判断する必要があるので、日本語初心者にはより辛い(つらい? からい?)のかもしれません。
そこで今回は、同じ漢字で違う読みをする言葉について、パッと見でどう読むかをマイナビニュース会員501名に聞いてみました。
パッと見でどう読む?
Q1. 辛い
Q2. 人気
Q3. 最中
Q4. 生物
Q5. 仮名
男女で読み方に違いも
グラフを見ると、半々に分かれるパターンと、どっちかに寄るパターンがありますね。少数派の「なまもの」なんかは、「生もの」などひらがな混じりで書かれることが多いような気もします。
ちなみに「人気」は「にんき」「ひとけ」のほかに、「じんき:その地域の人々の気風」(デジタル大辞泉/小学館)とも読むそうです。知らなかった~。
また、上記のグラフは全体の集計結果なのですが、男女別にみると、過半数になる読み方が違っていてなかなか興味深いんです。例えば……
「辛い」
男性→「からい」が多数派
女性→「つらい」が多数派
「仮名」
男性→「かな」が多数派
女性→「かめい」が多数派
うーん、これって男女の考え方の違いなども関係しているんでしょうか。
「どっち読み作文」は地味に楽しい
そして、だからなんだと言う話ですが、いろんな読み方ができる漢字を入れた文章(命名:どっち読み作文)を作ると地味に楽しいことに気が付きました。
業務時間中に私が考えた文を披露して、今回は締めさせていただくことにいたします。
その1「人気のない路地裏で和菓子店の最中を食べている最中に、未知の生物に遭遇した」
その2「レストランで人気の辛い料理を食べていたら急にインタビューをされたのだが、業務時間中だったので仮名で答えた。しかしそれが上司にバレて大変辛い思いをした」
……決して仕事をサボって駄文を作っていたわけではありません。これも業務の一環ですから。(おさ)
調査時期: 2018年5月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性250名 女性251名 合計501名
調査方法: インターネットログイン式アンケート