n年前の今日、どんな出来事があったか覚えていますか?本コーナーでは、ちょっと懐かしいガジェット関連のトピックを振り返ってお届けします。最新情報の箸休めにでもご笑覧ください。

5年前の今日(2018年9月5日)、キヤノンが「EOS Rシステム」を立ち上げ、第1弾としてボディ1種・レンズ4種とマウントアダプタ―4種を発表しました。

  • 「EOS Rシステム」第1弾。ボディ1種、レンズ4種、マウントアダプタ―4種が一挙に発表された

    「EOS Rシステム」第1弾。ボディ1種、レンズ4種、マウントアダプタ―4種が一挙に発表された

2018年は一眼レフからミラーレスへの流れが大きく加速した年でした。それまでのミラーレス市場はAPS-Cやマイクロフォーサーズが中心で、フルサイズミラーレスに手を付けていたのは(ライカSLという例外を除けば)ソニーぐらいという状況でしたが、2018年中にニコン、キヤノン、パナソニックが相次いでフルサイズ機の投入を発表。ハイアマチュア~プロ向けも含めて、ミラーレス移行の流れが本格化しました。

キヤノンは2012年からEF-MマウントのAPS-Cミラーレスを展開していましたが、フルサイズ機の投入にあたっては新しいRFマウントを採用。レンズ設計の自由度を高める大口径・ショートフランジバックの恩恵の大きさは、現在のRFレンズのラインナップの多彩さを見れば納得できるところです。

  • 「RF24-105mm F4 L IS USM」を装着した「EOS R」

    「RF24-105mm F4 L IS USM」を装着した「EOS R」

ボディ第1弾の「EOS R」は3030万画素CMOSセンサーと「DIGIC 8」エンジンを搭載。0.05秒の高速AF、低輝度合焦限界EV-6というAF性能の高さに加え、新感覚の「マルチファンクションバー」による操作も特徴です。レンズの初期ラインナップは「RF24-105mm F4 L IS USM」「RF50mm F1.2 L USM」「RF28-70mm F2 L USM」「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の4本でした。

そして、EFマウントの一眼レフから移行してくるユーザーのために、幅広いニーズに応える4種類ものマウントアダプタ―を初手で揃えてきたことも印象に残るポイントでした。特に、RFレンズと同じ「コントロールリング」を備え、EFレンズでも新世代のレンズと統一感のある使い勝手を実現した「コントロールリング マウントアダプター EF-EOS R」は、既存ユーザーにストレスなく移行してもらうための工夫の詰まった製品といえます。