和歌山電鐵は3月13日に貴志川線のダイヤ改正を実施。これまでも減便臨時ダイヤで運行を続けてきたが、コロナ禍の影響による生活スタイルや働き方の多様化など利用実態の変化を踏まえ、貴志川線の存続を図るため、ダイヤ改正を行うという。
同社は現在、平日・土休日の深夜と土休日の早朝に一部列車・区間を運休とする減便臨時ダイヤを実施している。コロナ禍の影響が長期化していることを踏まえ、3月13日のダイヤ改正にて、利用実態に即して減便臨時ダイヤを恒常化(土休日の早朝は除く)し、平日・土休日の最終列車の時刻を繰り上げるほか、平日の始発列車も時刻を繰り下げる。
現行の減便臨時ダイヤにおいて、下り最終列車は和歌山駅23時0分発・貴志駅23時30分着で運転されており、ダイヤ改正後もこれを継続。通常ダイヤで設定されていた和歌山駅23時36分発・貴志駅0時6分着の列車は平日・土休日ともに運転取りやめとなる。
上り最終列車は現在、減便臨時ダイヤにともない貴志駅23時41分発の列車(伊太祈曽行)が運休、貴志駅22時55分発の列車が伊太祈曽駅止まり(伊太祈曽~和歌山間運休)で運転され、貴志駅22時14分発の列車が和歌山行の最終列車として運転されている。ダイヤ改正後、貴志発和歌山行の最終列車は貴志駅22時16分発に変更されるとのこと。
始発列車はダイヤ改正に合わせ、平日において時刻を繰り下げ、上り始発列車は現行の貴志駅5時19分発・和歌山駅5時48分着から貴志駅5時28分発・和歌山駅5時57分着に変更。あわせて現行の貴志駅5時49分発・和歌山駅6時18分着の列車は運転を取りやめ、5時台に貴志駅を発車する列車を1本減便する。下り始発列車はダイヤ改正後、和歌山駅6時21分発(貴志行)に。現行の和歌山駅5時54分発・貴志駅6時28分着の列車は運転を取りやめる。
その他、貴志駅21時15分発・和歌山駅21時47分着の列車を貴志駅21時44分発とし、平日に和歌山駅16時50分発・伊太祈曽駅17時9分着で運転される列車を和歌山駅16時20分発とするなど、一部列車の時刻を変更。行き違い駅での停車時分の微調整も行われる。平日・土休日ともに10~15時台の時刻は変更なしとのこと。ダイヤ改正後の1日あたりの列車本数(和歌山~伊太祈曽間・伊太祈曽~貴志間の列車も含む)は、平日が上下各39本、土休日が上下各37本となる。