西武鉄道は26日、ダイヤ改正を3月13日に実施すると発表した。終電車の繰上げにより、保守・工事に従事する係員らの労務環境を改善するとともに、保守・工事を安全かつ効率的に実施し、安全・安心なサービスの提供に努めるとしている。
ダイヤ改正では、池袋線、西武秩父線、豊島線、狭山線、西武有楽町線、新宿線、拝島線、西武園線、多摩湖線、国分寺線において、終電車(上り・下りとも)の繰上げを実施。平日の秩父鉄道との直通運転を取りやめる一方、2020年4月13日から一時的に運行を中止している土休日の直通運転は今回のダイヤ改正から再開する。金曜日(平日)夜の池袋線・西武秩父線特急列車の飯能~西武秩父駅間延長運転は取りやめとなる。
着座して帰宅したいニーズに応えるため、池袋線では平日の飯能行終電車の後に池袋駅0時0分発、飯能行の特急「むさし55号」を運転。新宿線でも平日の本川越行終電車の後に西武新宿駅23時54分発・高田馬場駅23時57分発、本川越行の特急「小江戸53号」を運転する。なお、国土交通省と1都3県からの要請にもとづき、1月20日から実施している終電車の繰上げとは内容が異なるとのこと。
朝と日中時間帯は現行ダイヤからおおむね変更はなく、初電車の繰下げも行われない。ダイヤ改正に合わせ、2021年春にリニューアルオープンを予定している「西武園ゆうえんち」のメインゲートとなる遊園地西駅の駅名を「西武園ゆうえんち駅」に、西武遊園地駅の駅名を「多摩湖駅」に変更する。ダイヤ改正後の各駅時刻表は3月上旬、西武鉄道ウェブサイトにて案内される。