土佐くろしお鉄道が2021年3月13日にダイヤ改正を実施。ごめん・なはり線では新駅、あき総合病院前駅が開業するほか、発車時刻の統一やJR土讃線との接続改善などが行われる。中村線・宿毛線では新型車両2700系の特急列車が増発される。

  • JR土讃線を走行する土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の列車

ごめん・なはり線の新駅、あき総合病院前駅は球場前~安芸間に設置。県立あき総合病院の目の前にあり、開業後はすべての快速・普通列車が停車するため、通勤・通院の利便性向上が見込まれている。新駅開業に合わせ、現行の高知駅7時46分発・後免駅8時5分発、安芸行の快速列車の停車駅が見直しとなり、あき総合病院前駅に加え、西分駅、赤野駅、穴内駅にも停車。夜須~安芸間の各駅に停車することになる。

現行の後免駅9時8分発・安芸駅9時48分着の普通列車(土休日運休)はダイヤ改正後、後免駅9時22分発・安芸駅10時3分着に変更。後免駅で「南風8号」から乗り換えることができ、さらに「南風8号」は高知駅で「あしずり4号」と接続しているため、中村・須崎・高知方面から安芸方面へ、よりスムーズに乗り継げるようになる。現行の高知駅12時19分発・奈半利駅13時46分着の普通列車はダイヤ改正後、高知駅12時16分発・奈半利駅13時58分着に変更される。

現行の奈半利駅12時6分発・後免駅13時44分着の普通列車(「しんたろう1号」)はダイヤ改正後、奈半利駅12時9分発・後免駅13時39分着に変更。JR土讃線に新設される後免駅13時43分発・高知駅13時59分着の普通列車に乗り換えることができ、ごめん・なはり線から高知方面へ移動可能な列車本数が増えるため、より便利になるという。

発車時刻の統一も行われ、後免駅では9時30分から15時30分まで、安芸・奈半利方面の列車は毎時43分発、ごめん・なはり線から高知方面へ直通する列車は毎時3分発(一部時間帯は除く)に。のいち駅では8時40分から15時まで、後免・高知方面の列車は毎時54分発(一部時間帯は除く)、安芸・奈半利方面の列車は毎時54分発にそろえられる。

中村線・宿毛線では、新型車両2700系で運転される特急列車を増発。現行の下り「しまんと1号」「あしずり9・15号」、上り「あしずり2・8号」「しまんと10号」に加え、ダイヤ改正後は下り「あしずり5号」、上り「あしずり14号」も2700系で運転される。