智頭急行は2021年3月13日にダイヤ改正を実施し、夕方以降の上郡駅において、JR山陽本線との乗換え時間の短縮を図る。同社は土休日に恋山形駅で25分間停車する列車を設定しており、3月13日以降も継続される。

  • 智頭急行の車両HOT3500形。JR因美線の普通列車にも使用される

夕方以降の時間帯、現行の岡山駅18時0分発の普通列車(姫路行)を利用した場合、上郡駅の到着時刻は18時53分。同駅を18時51分に発車する智頭急行の普通列車に間に合わず、次の普通列車(上郡駅19時21分発、大原行)まで待つ必要があった。この状況を改善するため、ダイヤ改正で上郡駅18時58分発・大原駅19時45分着の列車を設定。上郡駅での乗換え時間を現行の28分から5分に短縮する。

また、現行の智頭駅17時54分発・上郡駅19時9分着の普通列車は智頭駅17時54分発・上郡駅19時16分着に、現行の大原駅19時10分発・上郡駅19時57分着の普通列車は大原駅19時10分発・上郡駅20時0分着に変更。いずれも上郡駅の到着時刻を繰り下げることにより、相生・姫路方面への列車との乗換え時間が4~8分(現在は11~15分)に短縮される。

智頭急行では、山間の無人駅である恋山形駅を「恋の駅」と位置づけ、駅の設備をピンクに塗り替えるリニューアルを行うなどの取組みを実施。この一環で、多くの利用者に観光してもらうことを目的に、上下各1本の普通列車を土休日のみ時刻変更し、恋山形駅に25分間停車する列車を設定している。ダイヤ改正後も引き続き土休日に設定され、上りは智頭駅を13時6分に発車した後、恋山形駅13時12分着・13時37分発で上郡駅まで運転。下りは上郡駅を13時12分に発車し、恋山形駅14時20分着・14時45分発で智頭駅まで運転される。