モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。

たくさんあっても使うのは…

以前はメイクが大好きで、たくさんのコスメを持っていましたが、ミニマリストに興味を持ち出した頃に、大好きなコスメも見直してみることにしました。何種類もあったアイシャドー、チーク…それに合わせてのアイラインにマスカラ…いろんなバリエーションを揃えていました。特にアイシャドウ! なんであんなに種類あるんでしょうね? そしていろんな種類欲しくなるんでしょうね?

しかし、よくよく考えるとここ数日…もしかしたら1週間以上は1パターンのメイクしかしてない事に気づきました。たくさんある中でも一番ベーシックなものです。逆にそれ以外の普段使わないコスメは、たまに気分転換に使ってみたら、使い慣れていないので、失敗してしまったり「似合ってるのかな? 変になってないかな」と不安で1日を過ごすはめに頻繁になっていました。失敗して自信のないメイクをしていると、仕事であろうと遊びであろうと1日中そわそわしっぱなしになりますね。

断捨離で客観性を身に着ける

そもそも、なぜコスメを見直そうかと思ったかというと、以前の私は濃いめのメイクが好きでした。好きというか「せずにはいられない」と言った方が正解です。自分の思い込みや自信のなさから、自分の顔にとてもコンプレックスを持っていました。コンプレックスを隠すために、過剰なメイクになっていたように思います。

断捨離を進めていくうちに、コスメだけに限らず「自分にはこれは合わない」というものの傾向が見えてきました。似合わないもの、使い心地が悪いもの、買ったものの使わないもの…。少し慣れてきた頃には、残す・残さないの判断に困った時は「これは私には似合わないやつだから捨てよう!」と思うようにもなれました。

そうして客観的な目線が磨かれていくと「あれ? ここまで濃いメイクしなくてもいいかな?」というように思えるようになりました。小さい頃から母や姉に「おはぎは顔が薄い」と言われ続けていたので「私は顔が薄いんだ!」とずっと思っていたのですが、客観的にみると「顔が濃い家族の中で、一人だけやや薄かった」ということに気がつきました。

決して美人とか容姿に恵まれていたというオチではないのですが「こんなにがっつりアイライン引いたり、上下につけまつげしたり、濃い色のアイシャドウを入れないといけない程ではないかな」と思い直せるようになりました。そういうメイクもそろそろ卒業しなくては…という年齢になっていたのもありますが、自分を客観的に見れているからこそ気づけたことだと思っています。

コンプレックスの断捨離で本当に必要なものが見えてくる

思い返せば自信のないパーツほど、どんどん濃いメイクになっていき、自信のなさがコスメのアイテム数に反映されていました。自分を知ること、そして「これでいいんだ」という自信を持つことができ、コンプレックスを断捨離して、メイク道具を減らしていけました。今のメイクになって、周りの人にも「今のナチュラルメイクの方が似合ってるよ」と言ってもらったことも何度かあります。

逆に客観的に見るようになって「これは絶対断捨離できない」と思ったのがチークでした。以前は全く重要視していなかったアイテムです。顔色が悪いな~と思うようになったのと、そういえば以前からメイクをしてない時やプールでメイクが落ちてしまった時に、すごく元気なのに「大丈夫?」と体調を心配されることがよくありました。何が自分に足らないかも見えてくるので、本当に自分がメイクでカバーすべきポイントも見えてきたように思います。

女性のメイクは「おしゃれ」だけでなく「身だしなみ」の側面も持っています。どうせメイクしなければいけないのなら、過剰なメイクでゴテゴテしているよりも、自分を客観的に知り、必要なポイント、必要なアイテムに絞って、本当に似合うメイクをしている方が素敵ではないのかなと思っています。

ちなみに、私のフルメイクの時間は10分未満。コスメが減って工程が減ったというよりは、使う分だけのコスメしかないので、迷う時間も、使いたいコスメを探す時間も無いおかげです。忙しい朝の時間の節約にもなるのでオススメですよ。


おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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