モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。
最小限主義者「ミニマリスト」
ミニマリストという言葉を知っていますか? 「最小限主義者」という意味で、最低限の欲求で生活している人たちのことです。個人個人で必要とするポイントや、家庭環境で可能な範囲も変わってくるので、線引きは人それぞれです。
物を持たないことが豊かさである
一般的に"豊かな生活"というと、物をたくさん所有していることを指すことが多いですが、本当にそうでしょうか?
物を持つということは、まず物を所有したいという欲求が湧き、入手するために費用をかけます。費用をかけて所有すると、今度はその所有した物の維持のための費用や手間が発生します。これを具体例でいうと、「洋服が欲しい!」と思い、お店で気に入った洋服を購入します。その買ってきた洋服は着て終わると洗濯をし、クローゼットに片付けます。
ごく当たり前のことではありますが、この一連の流れを改めて考えると購入のためのお金、買いに行ったり手入れしたりという時間、洗濯したり収納したりの手間…たくさんの代償を払って洋服を所有していることに気づきませんか? その洋服のことが気に入っていたり、生活に必要不可欠ならば、お金や手間は気にならないでしょう。ですが飽きてしまっている洋服や、そこまで必要とも感じてない洋服に代償を払うのはもったいないですね。
ミニマリストというのは、そういった持ち物の全てを「必要不可欠」「お気に入り」に厳選している人たちのことです。(人によっては「必要不可欠」のみ重視している人もいます)
時代に合ったぜいたく
所有する物を絞るためには、根本である「欲求」を最小限に絞ることが大切です。欲求が少なければ所有したい物も少なくなり、それに伴って代償となっていた費用や手間が減り、その結果としてお金や時間に余裕が生まれます。その生まれた余裕を更にもっと自分が一番大事にしたいものに費やせるので豊かな人生を送ることができます。中には欲求が少ないので、必要になるお金も少なくて済むので仕事を制限している猛者もいらっしゃいます! 時間に常に追われる現代社会において、時間に余裕が持てるということは、とてもぜいたくで豊かな生活ではないでしょうか。
実際に実践してみた
離婚での強制的な荷物の処分、そこから更に断捨離を進めていく中で、物が少ない方が生活が楽になることに少し気づきだしましたが、物が無さすぎて大丈夫かという周りの声に自信をなくしかけていたときにミニマリストに出会いました。自分の感じていた快適さや、これを続けていればもっと心地よい生活ができそうな予感は間違っていなかったんだ! と背中を押してもらい自分なりに取り組み続けて今に至ります。いくら文章や絵で片付けたと言っても伝わらないと思うので、ここで私の家の現在の様子を見ていただこうと思います。
まだまだ改善点があったり、全然おしゃれさはありませんが、スッキリしているという点は少し自信があります。部屋がこの状態になってからというもの、家事に費やしていた時間は大幅に減り、その分浮いた時間でブログを始めてみました。その流れでありがたいことにマイナビニュースさんにこういった場を頂くまでになりました。お金の管理も苦手だったのですが、物の購入もしっかり厳選し必要最小限に絞ることを心がけるようになった上、そもそもお金を使うことも減り、収入が大幅に増えたわけではないのに家計にも少し余裕が出てきました。
人に説明するとまず不思議がられます。「修行僧みたい」と言われたこともありますが、全くの誤解です! 自分が楽をしたいがために取り組んでいることです。こんな快適でコストが良い生活は辞められそうにありません! これからも、もっとミニマリストの魅力をお伝えして「物を持たないことのが快適な生活入り口」であることにたくさんの人に気づいてもらえたらうれしいです。
おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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