モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。
断捨離ってなあに?
部屋が片付かない、整理できないと悩んだことがある方なら一度は耳にしたことのある言葉だと思います。「断捨離して生活が良くなったよ~」「運気が上がったよ~」なんて話もよくありますが、元々はただの整理整頓術ではなく、ヨーガの考えを元にした生活術の1つで、物を整理することを通して物への執着から離れ、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方だそうです。「物への執着を捨てる」と難しく考えず、もっと単純にとらえていいと思います。
私が断捨離を進めていった過程で自分なりに掘り下げて考えた結果、1番大事なことは「自分にとって必要なものを見極める」という結論に至りました。「物への執着を捨てる」というのを「必要でない物への執着を捨てる」と言い換えて良いと思っています。
不必要な物が多くて快適な生活ができない
現在お部屋が片付かなくて困っている方は「自分に必要がない物」に足を引っ張られて生活しているのだと思います。かつての私がそうでした。元々は片付けがすごく苦手で物があふれた部屋に住んでいました。何年も袖を通してない服のせいで収納場所に困ったり、床に置いたもう読んでない雑誌に掃除の邪魔をされたり、台所の流しに置いたコップを洗わずに新しいものを出して、結果洗い物がどんどん増えていったり…。
過去の自分を振り返って具体例を考えてみましたが、思い出しただけでもうんざりします。「物が増える」ということは「手間が増える」ということ。物の必要量というのは人それぞれですが、生活に支障を来すレベルならば、改める必要があると思います。
ただ捨てるだけでは失敗してしまう
断捨離という言葉はその言葉の本来の意味ではなく「物を捨てたら運気良くなったよ~」という結果の所だけが一人歩きしている気がします。「よし、じゃーいっちょ捨ててみるか!」と挑んだ人が、マンガで上げたような「必要なものまで捨ててしまった」というよく見る失敗例の陥っているのではないのかなと思います。「必要」だということを見極め切れなかったせいですね。
しれっと「見極める」と言っていますが、実際これをやるのは結構難しかったりします。見極めたつもりで失敗するのもそうですが、必要・不必要の踏ん切りがつかずに「保留」にしてしまったり…。これでは何も前に進みませんね。
断捨離にも練習が必要
ですからまずは替えが効きやすい服や、比較的買い戻しやすい本から始めるのをお勧めします。服の場合、女性ものは特に1年~2年と着ていないだけで、すぐに流行遅れになってしまいます。そんなダサくなった服を本当にまた着る日がきますか? 「痩せたらまた着よう!」という服もあるでしょうが、ダイエットしてる間にダサくなってしまった服を保存しておくよりも、痩せて素敵になったあなたにピッタリな新しい服を買いましょう。
本は所有することで満足をしている人が多いです。娯楽の本は別でしょうが、自分の成長や勉強のために購入した本というのは買って満足しているのでは意味がありません。本は情報であり、情報は自分の中に取り込み、実践して経験や知識になります。所有すべきはそういった知識や経験ではないでしょうか。最後にその本を開いたのはいつですか? 1度読んだきりの本、積み本は次にいつ開きますか? きっとずっとそのままだと思います。
こう考えると少しは、今は着ていない服、読んでいない本の断捨離がしやすくなりませんか? 難しく考えず、まずは1つ、自分の持ち物の必要・不必要を見極め断捨離してみるところから始めてみてください。
※断捨離(R)はやましたひでこ氏の商標登録です。
おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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