モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。
女性ミニマリストのおしゃれ問題
女性がミニマリストを目指すに当たってネックになってくるのは「おしゃれ」の部分ではないかなと思います。実際に私も今現在、そこの部分で悩んだり見直しを頻繁にしています。
よく話題に上がるものとしては、やはり服やコスメなどが多い印象です。いろんな取り組みで減らそうとしている方がいて、その取り組みを見てこちらもモチベーションを頂いています。ですが、服やコスメ、スキンケアはどれも「身だしなみ」の側面があります。完全になくしてしまうには無理があるものばかりですね。
ネイルが辞められない
私が断捨離しそこね続けているおしゃれは「ネイル」です。化粧や服と違って、あってもなくても生活に支障は全くありません。それどころか職場によってはNGとなったり、場面によっては不適切とされたりするものです。しかし、私はこのネイルを辞めることを何度も失敗し続けています。どうしても辞められないのです。
少し前までセルフですがジェルネイルを好んでしていました。ですが、これがめちゃくちゃ時間がかかる! 片手を塗ってる間に映画が1本終わってしまったりというのもザラです。それでも、残業をした平日でもネイルがはがれていれば睡眠時間を削って直したりしていました。ボロボロの爪でいることの方が睡眠不足よりもストレスになるからです。転職でも、ネイルがOKなくらい服装自由なところじゃないと働く気が起きないので、そういう職場ばかり選んでいました。それだけの労力を割いてでも維持していたかったものです。
ネイルが好きな理由
成人するくらいまで、爪をかむ癖がありました。かんでいる姿が見苦しいのは分かっていましたし、かんでボロボロになった爪が恥ずかしいという気持ちがあっても爪をかむことがどうしてもやめられませんでした。ですがネイルをするようになってから自分の汚い爪がこんなにも奇麗になるんだ! と感動。ネイルを塗っていると、自然と爪をかむことがなくなりました。細かい作業が大好きな私は、その工程も楽しくて、どんどんはまっていきました。
そういう経緯があるので、私にはどうも何も塗っていない爪はどうしても「見苦しいもの」というイメージがまだぬぐいきれていないようです。一度、完全にネイルを辞めてみようと思ったのですが、3日と持ちませんでした。折り合いをつけるようにトップコートだけ塗ってみたりもしましたが、それでも「見苦しいもの」をさらし続けているソワソワ感がどうしても抜けませんでした。
手放そうとして分かること
私にとってネイルがここまで精神的に必要なものだと実感したのは本当にごく最近です。それに気づけたもの断捨離するために見極めようとしたからだと思います。世間的にみたら余剰のものかもしれませんが、私にとっては必要不可欠なものだということが手放そうとしたからこそ、見えたのです。今はさすがに時間がかかりすぎるのでジェルネイルまではやめましたが、普通のネイルを塗っています。
物のことを一番考えるのは、手放すときだと思います。「本当に手放していいの?」「なくても大丈夫?」いくら断捨離に慣れて、回数を重ねても、この見極めるのが何よりも大変ですし、ものすごく本気で考えます。そうやって深く考えるからこそ自分の中で強く情報として残り、次に生かせるのだと思います。
将来的にはいつか、ネイルが手放せる日がくるかもしれませんが、それは今日ではないようです。ネイルを必要と判断したので、今はこのおしゃれを楽しんでいたいと思います
おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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