モノと丁寧に付き合い、"ミニマリスト"を目指すパンダ「おはぎ」さんがシンプルな暮らしをコミックとエッセイで紹介します(毎週木曜日更新予定)。

日々試行錯誤しています

以前の記事で「掃除らしい掃除は週に1回程度です」と書きました。その「掃除らしい掃除」というのはフローリングの掃除がメインです。ふだんの細々とした片付けや水回りは毎日しているのですが、フローリングは週1ペースでやっていました。ですが、週1回となると、やはり休みの日を掃除にあてているので、予定によってはその週1回のチャンスがなかったりします。

私のうちのリビングには、ソファどころかクッションもありません。私は特に支障はないですが、一緒に住んでいる彼用にだけでもと思って座布団を用意していたときもありました。とはいえ、彼も座布団がなくて平気だそうで、結局は手放しました。今、リビングでは床に2人そろって直接、床に座っています。この時期のフローリングはひんやりしていて気持ちいいです。

直接床に座るとなると、重要視したいのは床の綺麗さ。もっと掃除の頻度を上げるために道具を選びなおして、まめに掃除をする工夫をしてみることにしました。以前と言っていることと全然違う内容になってしまいますが、私自身がまだまだ試行錯誤をしている身。ですので今後もこういうことがあるかもしれませんが、常に改善しようと動いているのだなと…と温かく見守っていただければうれしいです。

多用途のわな

以前使っていたフローリングワイパーは、起毛のウエットシートタイプを「掃き掃除と拭き掃除が1度に終わる!」と愛用していました。ですがフローリングワイパーは掃き掃除としては少し甘く、ちょっとした溝や細かい所はうまく掃除できません。拭き掃除としても、綺麗にはなりますが雑巾には負けているな~という感じはすごくしていました。

そもそもフローリングワイパーで掃除するためには、「ワイパーを取り出す」→「シートを出す」→「シートを装着する」という3ステップの手間があります。めんどくさがりのズボラなのもあってミニマリストを目指したいと思っているくらいなので、意外とこの3ステップが苦痛になっている自分に気づきました。それは週1回以上やりたいとは思わないな…と。

更に! 使いにくいと思いつつも「掃き掃除」と「拭き掃除」を済ませている気分にはなっていたので、なおさら頻繁に掃除しようという気もそがれていました。

あえて選ぶシンプルな道具

これではあかん! と思い、道具を見直すことにしました。ちょうど同じ頃に仲良くしてくれているミニマリストブロガーさんの間で、掃除道具に「ほうき」を使っている方が多いことを知りました。さっととりだせて、気軽に使える上に、掃くことに特化しているので細かいところまでしっかりゴミが取れるのだとか…レトロな見た目は今では逆にオシャレなデザインにも見えます。

実は私も1年くらい前から購入を検討していましたが、フローリングワイパーがあるしな~と思ってなかなか踏み切れずにいました。ですが、周りのみなさんのほうきのレビューを見ていると使ってみたいと思い、思い切って購入してみました。以前から欲しかった「シュロほうき」です。

まだ購入して日が浅いのですが、やはり魅力は「取り出す」というワンステップで掃除が始められるところです。仕事から帰ってきてそのまま取り出し掃除するのが苦痛ではありません。掃くことしかできませんが、しっかりはけているのか、フローリングワイパーで掃除した後よりも床がさっぱりしている気がします(気持ちの問題かもしれませんが)。

見た目も気に入っているので、リビングにつるしているのですが少しも気になりません。それどころかインテリアらしいインテリアのない私の部屋ではちょっとした装飾品になってくれているかも? 実用性のある装飾品…すばらしい!

使っていて心地よい道具

ミニマリストを目指す上では、どうしても物を減らす方へ目が向きがちになってしまい、1つの物にどこまで応用が利くか、多用途の機能を備えているかということを重視してしまいがちです。でも、たくさんの機能があったとしても、1つ1つの機能が使いにくかったり、期待している効果が得られなければ意味がありません。

使いにくい道具というのは、それだけでマイナスなイメージを持ってしまい、必要と思って所有しているものでも、どんどんと使用頻度が下がってしまいます。あまり使用しないものを所有しているのはとてももったいないことです。本当に必要なもの、自分の期待通りの働きをしてくれる道具というのは使っていて本当に心地が良いので、その道具をどんどん使いたいと思うようになります。それが、めんどくさいと思っている掃除だったとしても!

物の本当の価値とは

ほうきを使うことで結果、私には定期的な「雑巾がけ」という手間の必要が増えましたが、それ以上に頻繁に掃き掃除をするようになって、以前以上にキレイでさっぱりした気持ち良い部屋でふだん過ごせるようになりました。

物を所有するときは、所有するだけの価値があるもの、本当に自分に必要なものかどうか見極めて道具を選ぶと、道具はきちんと働いてくれて、あなたの生活を豊かにしてくれます。私は物が嫌いなのではなく、所有に意味を感じない物を持っているのが嫌いなのです。使っていて心地よい物ばかりに囲まれて生活したいと考えています。どうせ物を持つならそういった、本当の意味で「価値あるもの」を選びたいですね。


おはぎ
物と丁寧につきあい、ミニマリストを目指すアラサーのパンダ。
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