連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。
待機児童だった子どもが、何とか空きが出た保育園に入園することができました。自宅からはちょっと遠いのですが、背に腹は代えられません。ありがたく入園させていただきました。それは子どもが3歳の時、年少クラスからの入園でした。年度の途中での入園だったのですが、ちょうど空きが出て誰も応募がなかったとかで、すんなりと入園できました。それだからこそ私みたいな自営業者は入園しやすかったのかも…などと考えながら、これでやっと家計がラクになるはずだと胸をなで下ろしていました。
「保育料で給料が飛ぶ」という先輩方のお言葉は決して大げさな表現ではありませんでした。少なくとも私の収入のほとんどが保育料に消えていってしまっている状態でしたが、保育園に入園できたお陰で、保育料は10分の1以下になりました。ですから少しくらい自宅から遠くても問題ないくらい私にとってはありがたい入園だったのです。
しばらくは電車で通っていましたが、駅が混み合うことと、出口の階段が長く、辛く面倒なので思い切って「電動アシスト付き自転車(電動自転車)」を購入しました。坂道が多い地域に住んでいるのでアシスト機能は必須です。人生初の電動自転車は本当にラク! 時には自転車がパンクして園から自宅まで自転車を押して帰ったこともありましたが、諸々差し引いてもお得なお買い物だと思います。
ここで10万円以上する電動アシスト付き自転車を買わず、アシスト無しの自転車を買っていたとしたら、ケチか"安物買いの銭失い"だったと思います。こうした出費はケチらない方が自分のためでもあると思いました。子どもはこれからどんどん重くなるのに急な坂をアシストなしで登るなんて考えただけでぞっとします。
保育園の送迎だけではなく、他にも買い物やちょっとしたおでかけにも使えますから、今では夫と共有して使っています。我が家は車を所有していないので、電動自転車を購入したお陰で行動範囲が拡がりました。ちなみに電動自転車の費用は全て私が払いました。家計にとっては痛い出費ではありましたが、これも自分のためですから。
夫曰く、送迎は私の役目なんだそうです。私が仕事でどうしても難しい時に夫にお伺いを立てて、予定が合えばお願いするくらいです。もちろん、急なものはNG。世のお母さんは頑張らなければいけない場面が多くて大変だと思いました。もちろん世の中、うちの夫みたいな面倒臭がりな人ばかりじゃなくて、送迎はお父さんが担当しているところもあって、それはそれで羨ましいなぁ…とは思いますが、無いものをねだっても仕方がないので、卒園まで毎日あとちょっと…と自分に言い聞かせながら毎日坂道を息を切らし、老体にムチを打ちながら自転車を漕いでいます。
ちなみに保育園だけあってママ友づきあいは意外とあっさりしています。みな忙しいので、交わす言葉はあいさつ程度です。ランチ会やらお誕生会といったイベントは一部でやっている人もいるかとは思いますが、私は呼ばれたことがないので行っていません。お互いの家に呼び合うこともありません。ですので、お付き合い費は今のところ0円です。
(※画像は本文とは関係ありません)