連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。
寝返りを打たない、いわゆるねんね期は比較的楽に過ごすことができました。とは言え、これはどの赤ちゃんにも共通することではなく、寝ることが苦手な赤ちゃんもいて、ほとんど寝てくれなく、お母さん自身も寝られなくて精神的、体力的に辛いといった話もよく聞きます。
実際私の友人のお子さんもそのタイプで、近所に住む私の家に来て、母子ともに泣いていたことがあります。結果的にそのお子さんは3歳くらいには夜泣きもおさまり、小学生となった今では、あのときのことが嘘のように聞き分けが良く、勉強もできるお子さんに成長しており、今ではその時のことが笑い話になっています。
話が逸れてしまいましたが、ねんね期は、夫婦で時間をやりくりして誰の手も借りずに仕事を続けていましたが、徐々に起きている時間が増え、寝返りを打ったりハイハイするようになってくると、仕事の片手間に子どもを見ることが難しくなってきました。そこで保育園に預けることを検討し、役所へ相談したところ、いまはどこもいっぱいだが、空き待ちをすることはできるとのことで、書類を提出してみたものの、なかなか空きが出ませんでした。
公立がダメでも私立なら…とインターネットなどで調べて片っ端から電話をするも、「たくさんお待ちの方がいらっしゃるので…」と冷たく断られ…。あぁ…これが待機児童の世界なんだと初めて理解しました。私の場合は自宅でも仕事ができるので、その分点数が低くなってしまうため、選考に通りにくいのです。
近くの別の自治体は待機児童ゼロを目指して動いているのに、うちはあまり積極的とは言えず待機児童が多く、自治体によってこれほどまで対応が違うのかとその時になって初めて知りました。もっと早くに情報を持って準備をすべきだったと痛感しました。とは言え保育園の空き待ちは運もあるそうで、役所の担当の方と話した時に、何の苦労もなくすっと入れる方は時々いらっしゃるんですけどね…、とのことでした。私は残念ながら、すっと入ることはできませんでしたが…。
そして子どもの保育料も全く違います。認可園に入れれば、お昼、おやつ込みで0歳児は6万円くらい(自治体によって、収入によって異なります)。しかし無認可園になると倍以上します。仕方なく、空きが出るまで数駅離れた新設の無認可園に入れたところ月の保育料は20万円弱になってしまいました。
これも夫婦折半。子どもの送迎は私…何だかちょっと不公平な気がするのは私だけでしょうか。それより何より毎月の保育料がキツイ。貯蓄どころではなく、保育料のために働いているようなものでした。働きながら子育てをするってちょっと大変…でも訳あって専業主婦にはなれないこのジレンマ。
「これは一体なんの修行なのだろうか?」、そんな自問自答を、子どもを乗せたベビーカーを押しながら繰り返すようになりましたが、結局のところ、この保育料は永遠に続くわけではない一過性のものであるから、認可園に入れるまでの辛抱だと思うことにしました。そして今の仕事を今後も続けたいのであれば、キャリアをここで途切れさせることはできないので、必要経費だと考えることで落ち着きました。
(※画像は本文とは関係ありません)