連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


私の人生に「安定」という文字はないのか? ロデオマシーンジェットコースターとまではいかないけれど、常に何かに揺さぶられているような感覚になります。今までこのような経験はしたことが無かったので、このお金の動き方は、結婚から妊娠出産、住宅購入とライフステージを短期間で済ませる世帯特有の動きなのか、果たしてそうではないのか…。

一つだけ、言えることは、私が自分自身の住宅ローンを終えた後にまた住宅購入にチャレンジするという、また一つの高いハードルを前に、目眩(めまい)を覚えたのではないかということです。しかも、今回は妊娠中。出産後は仕事をセーブして、子育てを楽しみつつ…なんて密かに考えていたところに、突如現れたこの吊り橋感…。

といいつつ、今回住宅を購入するのは私ではなく、夫。言い方は悪いが、今まで住居費を含む、生活費のほとんどを私が払い、「プチヒモ」だと思っていた夫の実態はそうではなく、単純にお金を貯めて、水面下で不動産購入を考えていたことが判明。なかなかの"きもクロ系"…敵には回したくないなと、その時思いました。

妊娠後期に入り、お腹が目立ってきた頃、夫が「今でしょ!」と言わんばかりに行動に出る。考える予算とエリアの物件を何件もハシゴして、夫婦どちらも納得して決めた中古物件。実はその物件、新築分譲をする前に一度見に来ていたことがあった物件でした。その時はあまり乗り気じゃなかった物件だったのが、分譲後はとても魅力的な物件に変わっていました。実際に建築されて、管理されている物件を見ないとわからないこともあるんだなと感じました。以前、私が購入したマンションは新築物件で、建物が建つ前に契約をした物件だったので、それはそれで、リスクのある買い方だったと気付きました。

同じ物件が1つとして無いのが不動産。これもまた、ご縁としか言いようがありません。中古とはいえ、ある地方にある企業の所有物件で、人は住んでおらず、上京した際のホテル代わりに利用されていたこともあり、水回りもほとんど使われておらず、比較的きれいな状態で保たれていました。とは言っても、これから住むにあたって、少しは便利に生活したいと考え、リフォームをすることにしました。

気になる箇所がいくつかあり、キッチン、浴室、寝室のリフォームをすることになりました。そこそこ大規模にリフォームをかけたため、金額もそれなりにかかってしまい…。キッチンと浴室のリフォーム代と、リビングに作った収納の代金は私持ち…。えぇ、結構かかりましたとも。

キッチンは、カウンターキッチン風にするために、壁をくりぬいてもらい、収納を可動式に取り替えて、風呂場は、備え付けの外国製の洗濯機が気に入らず、国内メーカーの洗濯機を入れることができるよう規格を合わせるために、既存の枠を撤去しつつ、ついでに収納を作るといったリフォームをしました。と、ほんのついこの間、住宅ローンを完済した人とは思えないお金の遣い方。これから出産も控えているというのに…どうなってしまうのか…。

(※画像は本文とは関係ありません)