連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


仕事も貯蓄もほとんどない。あるのは住宅ローンと"節約ワザ"。収入が不安定になったことで、貯蓄ができなくなってしまい、ほとんどが住宅ローンと生活費に消えていきます。それでも私はそれほど悲観はしていません。

むしろ、限られたお金だって、ムダ遣いしさえしなければ、1カ月の食費1万円なんて余裕です。八百屋さんで、B品と言われる形が不揃いだったり、キズがある野菜を買ったり、休日前のスーパーや八百屋さんへ行って、見切り品を狙えば更に安く食材は手に入れられます。

冷蔵庫は以前住んでいたアパートの小さなものではなく、ファミリータイプで容量も十分ですから、ある程度量を買っても入れる場所はある。そして、味噌汁やカレー・シチューは一度作れば何食分にもなるので、1食あたりはそれほど高くはありません。よく作っていたのは炒め物。炒め物なら、ガス代もそれほどかからず、在庫の使い切りにも一役買ってくれます。

近所に生鮮食品も扱う100円ショップがあるのですが、そこで3玉100円のうどんを買ってきて、1玉は焼きうどん、1玉はカルボうどん(カルボナーラの味付けをしたうどん)、1玉はナポリうどん(ナポリタンの味付けをしたうどん)と味付けを変えるのがコツ。焼きそばも3玉入って100円だったのですが、うどんの方が量が多く腹持ちも良いので、うどんをよく買います。

夏になると3食入りの冷やし中華が100円で売られていて、これも夏の定番メニューになっています。正直なところ、この生鮮食品も扱う100円ショップにかなり助けられています。大豆缶や竹の子の水煮、パスタや食パンなどあらゆる食材が100円で売られているので、限られた食費を計算するのもラクなのも私にとっては重要なポイントです。

服はできるだけあるもので済ますようにして、安いものはなるべく買わないようにしています。安い服はそれなりですぐに首回りが伸びたり、シワになりやすかったりと、安物買いの銭失いになることが多いので、服は良いものを長く着るスタンスで、できるだけ体型を変えないようにすることを気を付けるようにしています。もちろん値段が安い服の中でも良いものはありますので、全てがダメだとは思っていません。

美容費は…ほぼゼロで過ごしています。化粧水は手作りですし、ファンデーションや色物は一度買えば長持ちをします。ネイルやつけまといった女子らしいことはしていません。爪やまつげに何かが乗っている状態がそもそも苦手であることと、私にとってはその価値が見いだせないからです。工夫次第で安くできようができまいが、そこにお金は出したくはないのです。

もっとも、限られたお金で貯蓄もままならないのに、「盛る」ことはできません。同じ理由で、外で遊んだり、外食したりすることはほとんどありませんでしたが、その分、自宅に集まる機会が増えました。自宅集合なら定期的に掃除をすることにつながりますし、普段は作りたくても、1回に作る量が多くてなかなか作れないものや、凝った料理が作れるので、自宅が集合場所になることは嬉しいことです。

お金が無いからできないこともたくさんありますが、お金が無くてもそれなりに楽しくできることに気づけただけでも収穫でしょうか。