ナンも随分と一般的になったものだ

カレー専門店に行くと、ライスだけではなくナンとカレールーを合わせて提供する店も多くなってきた。一昔前なら珍しさがあったカレー+ナンという組み合わせも、今では定番のメニューとなっている。とはいえ、家庭でカレーをつくる際にナンを合わせるのはまだ珍しいのではないだろうか。その理由の一つに、「一般のスーパーでは売っていないことが多い」という点があるように思う。そこで今回は「ナン=パン系」ということで、ナンより入手しやすいパン、フランスパンとクロワッサンを使ってオリジナルメニューに挑戦!!

フランス風カレートースト

ピザトーストにヒントを得たこの一品。通常なら食パンを使うところだが、ここはバゲットでちょっとお洒落に仕上げた。つくり方はいたって簡単。バゲットを適当な厚さにスライスし、断面に薄くバターを塗る。その上にカレールーを重ね、とろけるチーズをトッピングしたらトーストでチーズが溶けるまで焼くだけ! カレーソースではなく、ジャガイモや玉ネギ、人参といった具材入りのカレールーを使っているので、意外と食べ応えがある。朝食にもぴったりだ。

クロワッサンのカレーサンド

しっかりとした歯ごたえのフランスパンの次は、軽めの食感が特徴のクロワッサンを使用。クロワッサンに側面から切れ目を入れ、断面に薄くバターを塗っておく。次に、スクランブルエッグやレタス、スライスチーズなどの具材を挟み、最後にカレールーをたっぷりと掛けて完成。崩れにくくするために、クロワッサンの上面と底面に手を添え、軽くプレスするとよいだろう。具材にはもちろん決まりなどなく、サニーレタスや貝割れ大根といった野菜類、ハムやベーコンなどもオススメだ。

同じカレールーを使っても、前回のご飯系、今回のパン系と様々なメニューをつくることができる。考えてみれば、カレーに使う具材も定番のジャガイモや人参、玉ネギ以外に、レンコンやごぼう、オクラやトマトを使ってもおいしかった。さらにはマンゴーやパイナップルといったフルーツ類もピュレではなく角切りにし、具材としてルーに盛り込むとトロピカルムード満点でこれまた美味だった。カレーは合わせる素材を選ばないといっても過言ではないほどで、だからこそアレンジのしがいがあると言うものだ。ということで、次回はいよいよ「カレールーで簡単5分間クッキング」シリーズ最終回となる麺系のメニューを紹介。何時間も掛けてインド風カレーをつくりあげた編集者Kによるクイック料理とはどのようなものであろうか!?