蒙古タンメン中本とは、東京都板橋区常盤台に上板橋本店を構える行列の絶えない人気ラーメン店で、創業は1968年9月12日―――。
セブンイレブンを中心に販売されているカップラーメン「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」は、蒙古タンメン中本の店主・白根誠(しらね まこと)氏とセブン&アイグループ及び日清食品の共同開発商品で、2008年11月26日から販売されています。
2008年11月に発売された初代のカップ麺は、1食あたり82g・中細めん60g(370kcal)の縦型レギュラーサイズから始まり、2009年10月26日に実施されたリニューアル(2代目)から現在主流となっている大盛りサイズの縦型ビッグに刷新。現時点での最終リニューアルは2019年10月18日、麺量が85gに増量され、食べ応えがアップしました。
さて、これまで納豆やチーズ、温泉卵をトッピングしてアレンジする食べ方を筆者の個人ブログでも紹介しているのですが、このページでは定番の「辛旨味噌」を “脱カップ麺” して炒飯(チャーハン)にアレンジしたいと思います。
【アレンジ下準備】
今回のアレンジに必要なものは、カップ麺の本体「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」と「生卵」「白ご飯」「サラダ油」「生にんにく(チューブ)」「ジップロック的なビニール袋」それから上記の画像には写っていませんが「水」を適量使います。
他にも刻んだ青葱や好きな具材を追加していただいても構わないのですが、とりあえず最低限これだけあれば大丈夫。
まずは “カップ麺の本体をビニール袋に入れて麺を砕く” ところから始めるのですが、けっこう油揚げ麺が硬いので、おそらく高確率でビニール袋は破れると思います。また素手で無理やり砕こうとすると角が硬いため、厚手のタオルなどで包み、上から手のひらの付け根で押さえるのが安全(フードプロセッサーがあれば麺だけ機械に任せる)。
次に砕いた麺を容器に戻し、熱湯ではなく「水」を入れるのですが、その際 “内側の目安線を無視して” 麺が浸かるギリギリまで水を注ぎます。このあといろいろ準備している間に麺がふやけるため、時間については特にストイックにならなくても大丈夫。ただ、もし不安な方は “とりあえず5分放置” を目安にしてください。
【調理開始】
カップ麺の下準備が終わったら、熱したフライパンにサラダ油を大さじ1杯ほど入れ、最初に “溶き卵を加えてから” 白ご飯を投入します。その違いについては諸説あるものの、今回は焼き飯(白ご飯を炒めてから溶き卵を入れる関西発祥の料理)ではなく、中国から伝わってきた「炒飯」なので、溶き卵を先に入れてから白ご飯を加える手順。
ある程度ご飯と卵に火が通ったあと、ふやかしておいたカップ麺の中身と生にんにく(3cmくらい)を投入するのですが、まだ別添の小袋(辛旨オイル)は投入しません。
カップ麺を入れることで水分も追加されるので、再び全体の水気がなくなるまで炒めたら、最後の仕上げに別添の「辛旨オイル」を投入し、全体に馴染ませたら完成です。
【実食開始】
たとえばアレンジなしで食べる「辛旨味噌」を “辛さ5” とし、辛いことで有名な「北極ラーメン」のカップ麺を “辛さ9” とするならば、炒飯にアレンジしたあとの辛さレベルは冗談抜きで “辛さ1” くらい。ぜんぜん辛くないわけではないものの、白ご飯と卵に中和されるので、これなら辛い食べ物が苦手な方でも大丈夫。
卵の数は1個、ご飯の量は220gくらいが程よい塩梅(ちょっと濃いめ)で、コク深い味噌の旨味に生にんにくのエッジが中毒性の高さを加速。それぞれ具材は小さくなってしまうのですが、いつもと違う豆腐の弾力や麺の食感が面白く、蒙古タンメン中本の味わいを継承した極うま炒飯が楽しめます。ほんと、かなり美味しいですよ。
【さらにアレンジ】
ちょっと地味に面倒なアレンジになるのですが、まずキムチを単体で炒めてから別皿に取り出し、納豆は溶き卵と一緒に混ぜておきます(※納豆のタレは使いません)。納豆と卵を混ぜ合わせる時は、全体が “ふわっふわになるまで根気よく混ぜる” のが美味しく作るポイント。
あとは熱したフライパンにサラダ油をひき、卵×納豆を入れてから白ご飯を投入、カップ麺を入れるタイミングで炒めたキムチを追加してください。あとは水気がなくなるまで―――とはいえ完全にパラパラにするのは難しいのですが、味噌×納豆×キムチはそれぞれ相性がよく、中毒性の高さも申し分ありません。
さらに調理直後の蒙古炒飯にスライスタイプの溶けるチーズをのせるアレンジもオススメで、たったそれだけのことですが、チーズのコクを侮ってはいけません。それこそ辛さレベルはピリ辛以下の状態になるものの、同じ発酵食品の味噌とチーズは相性がいいので、チーズに抵抗がなければ無条件でオススメです。
まとめ
これまでの連載ではカップ麺に何かを “ちょい足し” するアレンジレシピを紹介してきましたが、今回のようにカップ麺の容器から中身を出すとアレンジの幅が大幅に広がります。
今回は「蒙古タンメン中本」のカップラーメンを使いましたが、たとえば期間限定の激辛「極豚ラーメン(ゴットンラーメン)」や「日清のどん兵衛 天ぷらそば」で作っても美味しいので、よかったら試してみてください。