「私のこと好き? 」と恋愛中の女子ならば、ふと彼に気持ちを聞きたくなるものですが、男子にとって一番聞きたくない言葉は、この「私のこと好き? 」だったりします。聞かれたとたん冷めるなんて話もチラホラ。彼の携帯を見ても良いことがないと分かっていても見てしまうように、「私のこと好き? 」と聞いても良いことがないと分かっていても聞いてしまう禁断の言葉です。

重い女になるか、大切な女になるかの分岐点

では、「重い女になるか、大切な女になるか」のこの恋の分岐点に、どう振る舞えばいいのでしょうか? これもタコができるくらいどこかで耳にしているかもしれませんが、男性は全般的に「感情」を扱うことが苦手です。例えば、職場で女性社員が感情的になっていると「まぁまぁまぁまぁ」となだめている場面がありますよね。男性は女性が感情的になると感情をなだめることで精一杯になり、それ以上まで手が回りません。

彼のことを振り返ってみてください。あなたが感情的に我慢に我慢を重ねた末に「どうしていつも、そうやって話を聞いてくれないの! ! 」「仕事、仕事ってなんなの! 」と爆発すると彼らは「ごめん。ごめん」と平謝りをするか、感情がおさまるまでだんまりを決め込むか、逆ギレをするかですよね。そして、結局大切な「日曜日に◯◯にでかけたい」だとか「一緒に将来について話そうよ」などということを話せずに終わってしまいます。

とにかく、女性の感情を目の前にすると防衛に入るのが男性です。あなたが重い女になりたくなければ、第1に心得ておくことは、「感情をそのまま彼にぶつけないこと」です。

女が心を開けば、男は防衛する

ではなぜ女性はそもそも、そこまで感情をためこむのでしょうか? 重い女になってしまう女性の多くは「見捨てられ不安」を抱えています。ですから、再確認傾向といって、「常に愛情があるのか」を確認していないと不安で不安で仕方ないという心理状態にいます。 ややこじれた重い女になると、再確認傾向にプラスして彼に自分の感情を悟られたくないと自ら抑圧し、ためこんで、自分でもびっくりするタイミングで不安が爆発するということをやってしまいます。

ここまでこじれていなくても、「愛情の確認がとれない」「不安」「イライラ」「彼にあたる」という重い女の負の無限スパイラルがはじまり、彼に「最近、仕事忙しいんだね? 」みたいな嫌味な一言を言ってしまうのです。人は不快な感情を持つとそれを解消することに一生懸命になってしまいます。つまり、不安を解消することに専念しだします。だから多かれ少なかれ彼にあたってしまうのです。

これを避けるためには、「自分が本当に欲しいものはなにか」に自分自身ではっきりと気づいておくことが大切です。本当に欲しいものはなにか、という問いを自分に投げかけるとクールダウンできます。その答えは、愛情の確認がとれるなんらかの「安心」が欲しいのですよね。

彼に感情をぶつけても意味がない、「重女フレーズ」を「魔法フレーズ」に!

重い女の負のスパイラルに入ったらクールダウンが必要ということがわかったら、次のように、彼との関係を壊してしまう重い女のフレーズを彼との関係がさらに深まり愛情深く彼が変身する魔法のフレーズに言い換えて彼に伝えてみましょう。

×「私のこと好き? 」
○「ねぇねぇ、好きっていってみて~(笑)」

×「最近忙しいんだね」
○「今度の週末、ふたりで過ごしたいなぁ」

×「ねぇ、聞いてるの? 」
○「ちょっとだけ話せる時間作ってくれる? いつならいい? 」

×「どうしていつもそんなにお酒を飲むの! 」
○「ほろ酔い気分くらいに今日はしてみない? 」

×「私の身にもなってよ」
○「片付け手伝ってくれないかな? お皿しまってくれると嬉しい」

愛情の確認ではなく、愛情の交換をしよう

第3のポイントは、「この一言を言って、自分の気持ちや彼に伝えたいことが伝わり、さらに二人の関係がよくなるか? 」をチェックすることです。

自分の感情や意見を一方的に押し付けても、全く伝えず我慢しても、恋愛はうまくいきません。関係がよくなるような一言で会話の糸口をつかみ、そこから彼と会話ができて初めてあなたが本当に確認したい彼の愛情も見えてきます。ここまでできるようになると、本当に欲しいものはなにか? の答えは、本質的なところにいきつきます。

「○○をしてくれたから愛情がある」では人は満足できません。関わりをもつことで初めて血の通った愛情を感じることができます。1つの言動で確認したいのではなく、私たちは「関わりをもちたい」のです。本当に欲しいことは、「安心」ではなくて、「愛情の交換」なのです。確認すればするほど、不安になるのは、「愛情の交換」にまで至らない一方通行だからなのです。

さ、いますぐ、一方通行で一人相撲の恋愛から、彼と愛を育む双方向の恋愛へチェンジするために、言葉遣いを変えていきましょう! 言葉を変えれば、関係性が変わりますよ。

※画像は本文と関係ありません


<著者プロフィール>
塚越友子
東京女子大学大学院卒業後、編集プロダクション、大手企業の広報室長をへて、銀座ホステスに転身。相手の欲求を察知し感情を満たす接客話法で、男女問わず良好な人間関係を築くためのコツを見つけ出し、No.1となる。現在は、大学院での専門性と銀座の経験から、誰もが抱える孤独と不安を解決することで、より良い人生を歩んでもらうよう、感情と人付き合いの悩みを専門に援助を行っている。

ナカイの窓(日テレ)TVレギュラー出演・新聞・雑誌などメディアでも活躍中。著書の代表作は「昼間は心理カウンセラー銀座NO.1ホステスの心をつかむ話し方」(こう書房)がある。

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