加齢による明らかな変化として、「毛穴周囲のシミ」「目尻のシワ」が目立ってきます。特にシミについては、その種類を見分けることが大切です。シミだと思っていたものが、実は肝斑(かんぱん)だったなんてこともあるからです。
そばかす・肝斑・シミを識別するには、膚科専門医のいるクリニックで診察してもらうに限ります。自分自身でどんなに悩んでも答えは出ないからです。
40男の「シミ」「シワ」問題を解決する方法について、『38歳からのビジネスコーデ図鑑(日本実業出版社)』の著者がお伝えします。
シミ対策は日焼け止め
シミは紫外線による影響から発生するメラニンの沈着が原因です。もちろん、細胞も生まれ変わるので、メラニンが発生した細胞も徐々に排出されていきます。ところが、加齢によって、排出サイクルが遅くなり、紫外線によるメラニンの発生と排出のサイクルが間に合わなくなるとシミになるのです。
そういう意味では、古典的ですが、日焼け止めはとても大切です。晴れている日や夏だけではなく、曇りの日やその他の季節も日焼け止めを塗りましょう。紫外線が肌に与えるダメージから守ってくれるからです。
塗り込む触感が苦手な人には、スプレータイプの日焼け止めをお勧めしています。私自身、あの感触があまり得意ではないので、スプレータイプを使っています。
シミを解消する!アキュチップ
できてしまったシミを簡単に消す方法として、「アキュチップ」と呼ばれる光施術機器を照射することが効果的です。メラニンの吸収が高い波長の光をシミに当てることで、3~4日程度でかさぶたになり、1週間程度で自然にシミが剥がれ落ちます。
照射部位の面積やシミの数によって料金は変わりますが、美容クリニックで1ショット1,000円~で受けられます。
完全に消えたり、薄くなったりなど、個人差はあるようです。また、数年後に同じ場所にシミができたという事例もあるみたいですが、私個人は満足しています。
実は私も30代のころ、皮膚科でシミにレーザーを当てました。痛みもなく一瞬で、その後、日焼けしないよう肌色の小さい絆創膏を貼り、1週間程度でシミはほぼ消えました。
シミについては、予防策も大切ですが、既にできてしまったシミについては美容医療のチカラを借りることをお勧めします。
シミ対策のBBクリーム
「光照射のレーザーを当てるほど濃くはない!」という方はBBクリームの対策をお勧めします。肌色が付いたBBクリームは、肌に色を付けることで、薄っすらしたシミを自然になじませてくれます。
特に、周りの皮膚がくすんでいるとき、薄っすらとしたシミが気になります。BBクリームの効果で、患部の色をなじませ、光の屈折を滑らかに反射させれば目立たないのです。とはいえ、顔全体に塗っては不自然なので、全顔ではなくポイントで使いましょう。
また、女性物ではなく男性物を選びましょう。女性物だとメイク落としが必要となる場合が多く、男性物は一般的な洗顔料で簡単に落とせる仕様になっています。最近では、以前より男性物も増えてきているので、取り入れやすいのではないでしょうか。
目元のシワにも効くスキンケア
老けるということは、乾いていくことです。皮膚が薄い目元は他のパーツ以上に乾燥しやすいので、徹底した保湿が重要です。特に現代人は、スマホ・PC画面を見ている時間が長いので、眼精疲労による目元の血行不良を引き起こしがち。目元の際にまで保湿クリームを塗ることを心がけたいです。
そして、洗顔後、顔全体に保湿クリームを塗りましょう。このとき、化粧水+保湿クリームでも構いませんが、化粧水だけでは水分がすぐ蒸発するので不十分。また、保湿乳液・保湿クリーム・ジェルクリームなど、ドロッとした重めの保湿コスメを使いましょう。