今年(2023年)もLGの薄型軽量ノートパソコンgramシリーズが刷新される

2014年に世界最軽量14型の14インチパソコンとして980グラムを実現した画期的なシリーズとして登場、毎年、モビリティを追求して新機種が投入されてきた。2016年には15.6型を、2019年には17型、2021年には16型をリリース、多彩な大画面、軽量、ロングタイムバッテリー、耐久性を兼ね備えたシリーズとして定評がある。

  • gram Style。LG gramシリーズにおける特別モデルで、アンチグレアの有機ELディスプレイを搭載している

    gram Style。LG gramシリーズにおける特別モデルで、有機ELディスプレイを載せたほか、タッチパッドはパームレストと境目がないデザインになっている

アンチグレアの有機ELを載せたgram Style

今年のgramは、第13世代のIntel Coreを搭載しての登場となる。通常のシリーズ以外に、gram Styleが登場する。こちらは、これまでのgramの特徴をすべて引き継ぎながら、gramとして初めて有機ELディスプレイを搭載する。

しかも、他社の有機ELモデルが光沢処理を施したディスプレイ面を持つのに対して、gramはアンチグレアでホンモノの黒を再現するとのこと。実機を見ても、ノングレアというよりもアンチグレアというくらいで反射はゼロとはいえないが、かなり満足のいく仕上がりになっている。これなら日常的な仕事にもまったく支障がなく快適に画面を見つめられる。これならまさに仕事と遊びの両方に使える。

また、通常IPS液晶のgramも、31~144Hzの可変リフレッシュレートに対応し、視認性とバッテリライフを両立させている(GeForce RTX 3050搭載モデル、VPR適用時)。さらに、タッチやペンに対応したgram 2in1も提供される。そして、これもまたアンチグレアなのがすばらしい。さすがに、このLGというベンダーは、画面の視認性ということをよくわかっていると思う。

PC接続と給電の両方をまかなえる670gの16型ディスプレイ

コロナ禍は、ようやく収束の気配が見えてきたようだが、コロナのおかげで、パソコンと対話するためのディスプレイが、いろいろな観点から重要視されるようになった。やはり、13~14型の画面だけでは仕事をするには窮屈だという、わかりきったことも明確になったし、認めざるをえなくなった。でも、在宅ワークなどでは、大きな据置ディスプレイを常置するのは難しいこともある。

  • LG gram +view。16.0型モバイルディスプレイで、本体のみが670gと軽い。USB Type-C2基を載せ、PC接続と給電を同時に行える

LGからの回答は、LG gram +viewだ。16.0型のモバイルディスプレイで、縦横比は16:10(2,560×1,600ドット)となっている。2つのUSB Type-Cポートを持ち、当然USB PDにも対応、ケーブル一本でパソコンからの映像と充電をカバーする。670gのモバイルディスプレイを、満を持してLGが提案してきたというかたちだ。

仕事と遊びの両方に使える31.5型ディスプレイ

今シーズンのLGは、スマートモニターでも話題になった。クラウドファンディングのMakuakeで、実に目標金額の5,078%というものすごい値を達成したwebOS搭載の“LG Smart Monitor”「32SQ730S-W」と「32SQ780S-W」だ。両者ともに、全国のリアル販売店での発売も開始されている。

ネット配信コンテンツを単独で楽しめて、そしてパソコン用のモニターとしても使いたいという、なさそうで確実にあるニーズに応える製品だ。同社がいうように、まさに「仕事も遊びも、この1台。」に応える製品だといえるだろう。

このニーズを深読みすれば、50インチを超えるサイズのノングレアディスプレイでテレビチューナーを内蔵したものなどにも需要はありそうだ。個人的にはWindowsのデスクトップを4Kで100%表示できるサイズとして46型ノングレアモニターがほしいところだ。

  • LG Smart Monitor。この路線で製品ラインナップの幅広い拡大を期待したい