オフィス向け、コンシューマー向けヘッドセット/スピーカーフォンブランドJabraで知られるGNオーディオジャパンが「オンライン会議と周辺デバイスに関する調査」を実施、その結果がまとまった。

週に3回以上、ウェブ会議をする20~30代のビジネスパーソンを対象にした調査で、2023年2月にインターネット調査として実施された。この3月に発売が開始される高性能スピーカーフォンJabra Speak2シリーズが、その調査で浮かび上がった各種の困りごとを解決してくれるという。

  • 3月発売のJabra Speak2。ウェブ会議をする20~30代のビジネスパーソンの“困りごと”を解決する製品という

    3月発売のJabra Speak2。ウェブ会議をする20~30代のビジネスパーソンの“困りごと”を解決する製品という。価格は22,000円(Jabra Speak2 40の場合)から

6割がハイブリッド会議での音声トラブルを経験

コロナ禍は、働き方、暮らし方について人々の行動制限までを引き起こしたが、その当時に比べると、昨今のビジネスの現場では、リアルとオンラインを併用するようになってきていることがわかった。約6割が週に1回以上複数名で会議室からオンライン会議に参加している。つまり、リアルとオンラインが混在するいわゆるハイブリッド会議が新しい当たり前として浸透し始めている。

ハイブリッド会議では、6割超が音声トラブルで会議の開始時間遅延などを経験している。相手の声が聴きづらかったり、エコーやハウリングを起こしたりといったありがちなトラブルを筆頭に、複数名が同時に話すと聞こえづらくなってしまうというハイブリッドならではの悩みもある。複数人が会議室に集まり、一台のPC内蔵のスピーカーを使用している場合によく起こるトラブルだという。

同社では、スピーカーフォンを使うことで、PC内蔵スピーカー/マイクを使う場合よりもトラブルは抑制できそうだとしている。また、一人で会議に参加するときよりもハイブリッド会議での方がトラブルが多いということもわかった。さらに、クリアな音声、エコーキャンセルやノイズキャンセルなどを期待して、PCの内蔵スピーカーを利用するユーザーが少なくないとのことだ。

調査では、47%がPC内蔵スピーカー、40.3%がTV会議システムを利用するなど、スピーカーフォン以外のデバイスで複数名が同席する会議をしているが、音質の高さや、エコー、ノイズなどのキャンセルや、フルデュプレックスの同時発話など、スピーカーフォンの導入にあたり、その機能性や質が重視されているという。ヘッドセットの普及は著しいが、スピーカーフォンの導入はまだまだ途上ということになる(Jabra[GNオーディオジャパン]調べ)。

  • 新製品を発表する安藤靖氏(GNオーディオジャパン代表)

高性能スピーカーフォンが役立つ居場所は

この3月から発売が開始される新型スピーカーフォン「Jabra Speak2」シリーズでは、40、55、75の3モデルが提供されるが、そのすべてがフルデュプレックスに対応している。いわゆる全二重通信ができることで、自分がしゃべっているときに相手の声が途絶えない。それで同時発話が起きても意図しない音声の中断が起こらないため、まるで対面で話しているような、より自然な会話ができるというわけだ。

とはいうものの、新しい世代のノートPCは、そのコミュニケーション機能において、著しい進化を遂げている。AIベースのノイズキャンセルなどはありえないほどのレベルに達しているといってもいい。会議中に救急車が近所を通過したり、会議に使っているノートPCで、会議のメモのために四六時中容赦のないキータイプをしても、それらの邪魔なサウンドはいっさい相手に聞こえなかったりする。

Jabraでは、PCの進化をビジネス的な脅威に感じている一方で、誰もがそうした新世代PCを使える環境にはないという。だからこそ、高性能なスピーカーフォンは会議のための頼もしいパートナーになる。特に、会議室に複数人が集合して、遠隔の別拠点とコミュニケーションするような場合にはもってこいだというわけだ。まさに、ハイブリッド会議には重宝する。

オンラインだからこそ声の印象は重要

また、エンドユーザーが一人でオンライン参加する際には、ノートPCではなく、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使うことも多い。これらのデバイスに最新世代のPCに匹敵するような機能を求めるのは難しい。

だが、スピーカーフォンをつなぐだけで、よりリッチなサウンドでコミュニケーションできる環境を提供できる。多様化するユーザーの使い方に対応して、優れたコミュニケーション環境を提供していくことを、同社はミッションとして認識しているとのことだった。

オンライン会議において、自分の声がどのように相手に聞こえているのかを知るのはなかなか難しい。だが、声の印象は説得力につながる重要な要素だ。だからこそ、手元では何も工夫しなくてもクリアでリッチな声が相手に届くことが保証されたデバイスを選ぶことは重要だ。