先週は、神奈川県・横浜市で「Pokémon GO Fest 2019 Yokohama」が開催された。AndroidスマホとiPhone用に提供されているゲームアプリ「ポケモンGO」が主催するリアルイベントだ。

みなとみらい地区の3つの会場「山下公園」「臨港パーク」「赤レンガパーク」の各エリアに会場が設けられ、2019年8月6日から8月12日までの1週間、朝10時から夕方の5時まで、猛暑の炎天下にもかかわず、多くのポケモントレーナーが集まってポケ活を楽しんだ。

  • 炎天下でも大盛況だった「Pokémon GO Fest 2019 Yokohama」

毎日1万人近いトレーナーが集結

ポケモンGOではゲームプレーヤーのことをトレーナーと呼ぶ。参加費は無料だが、事前の申し込みによる抽選で、指定日のみの参加となる。当選したトレーナーは指定された会場エリアに入るだけで自動チェックインされ、イベント用に登場するさまざまなレアポケモンをつかまえることができる。

各会場には、雪のエリア、海のエリア、空のエリアとされる3カ所のオブジェが用意され、つかまえたポケモンをそこで写真に入れ込んで撮るなどのタスクにチャレンジする。会場はオープンスペースだが、チェックインすると限定リサーチタスク(条件を満たすと報酬がもらえる依頼)が指示され、トレーナーはそれを順にこなしていく。チェックインしているトレーナー以外も、会場内に入ることができるが、この日のために用意された特別なポケモンと出会ったりはもちろん、リサーチタスクも受け取れない仕組みになっている。

  • オブジェで飾られたこおりのエリア(雪のエリア)

  • 各携帯電話事業者はWiFi対策も万全、中継車も来ていた

事務局広報によれば、3会場あわせて毎日数千人ずつのトレーナーが集結していたそうだ。タスクの中には「2人とフレンドになる」「ギフトを3個贈る」「100km以上からのポケモンを3匹交換する(100km以上離れたところでつかまえたポケモン同士)」といったものがあるが、これらがもっとも難関タスクだったらしい。

同じ目的を持って集まっている3,000人が限定されたエリアにいるのだから、目の前にいる隣の人に声をかけたって目的は達成できそうなものだが、シャイな日本人だけに、それがなかなか難しいらしい。個人的に会場で声をかけた夫婦、若いカップル、青年グループなどは、快く応じてくれたが、話をきくと、もう先に進めずどうしようかと思っていたので助かったと、逆に感謝されてしまった。

第2の波? まだまだ熱いポケGOブーム

ポケモンGOは、今、2度目のブームが起こっているそうだ。1度目は当然、日本でのサービスが開始されたときだが、今は、老若男女すべてがそれぞれの楽しみ方ができるようになり再び火が点いたようだ。シニアの参加が注目されることが多いようで、とにかく外に出て歩くということが健康につながるイメージも強い。ただ、実際には、歩いていてもポケモン捕獲のためにすぐに立ち止まるので有酸素運動にはほど遠かったりもする。

毎月、コミュニティ・デイと称する特別な時間が設定され、特別なポケモンが大量発生するイベントは、誰でもどこでも参加できるのだが、東京でいえば新宿や渋谷などの大きなターミナル駅周辺は、もうゲームをしていない人を探す方が難しい状態で、ブームの勢いを感じることができる。

これからまだまだ夏は続く。炎天下の街の徘徊は熱中症などを引き起こす可能性などもあり十分な注意が必要だが、水分の補給などを怠らずにポケ活にはげんでほしい。

  • 渋谷109には伝説ポケモンが登場

(山田祥平 http://twitter.com/syohei/ @syohei)