日本のバリスタは世界的に見てどう? |
本日、東京・有明の東京ビッグサイトにてバリスタの国内大会「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ」が開催され、優勝は岩瀬由和さん(福岡県「レックコーヒー」)に決まった。優勝者は、世界大会である「ワールド バリスタ チャンピオンシップ」に出場することができる。今回は世界大会の近年の傾向について、島根県松江市のカフェ「CAFFE VITA」オーナーである門脇裕二さんに聞いてみた。
バリスタの世界チャンピオンを輩出した日本
「ワールド バリスタ チャンピオンシップ」(以下、WBC)は、15分という競技時間内で、エスプレッソ4杯、カプチーノ4杯、エスプレッソを使ったアレンジドリンク4杯をつくり、コーヒー豆や抽出のプレゼンテーション、所作などが審査される大会です。10年ほど前までは、やはりコーヒー消費量も多い北欧諸国から世界チャンピオンが輩出されていましたが、2005年には私の実の兄(島根・安来市のビーンズショップ「CAFE ROSSO」オーナー・門脇洋之さん)がWBCで2位という成績を収めました。それ以降は、日本の選手も決勝進出できるレベルとなってきています。
ですが、エスプレッソ発祥の地・イタリアでは、まだチャンピオンは出ておりません。推測でしかないのですが、彼らの伝統的なエスプレッソと世界的なエスプレッソの基準が少し違うためかと思われます。
そして、2014年には日本人初の世界チャンピオンが誕生しました。素晴らしい快挙です。別の大会でラテアートの世界大会もあるのですが、こちらも日本人が優勝しています。ラテアートの繊細さに、日本人特有の几帳面さがうまくいきているのかもしれません。
世界的に見て、日本のバリスタの注目度はかなり高いといえるでしょう。日本のどこでもおいしいコーヒーが飲めるようになる日も近いかもしれませんね。