SNSで話題の掃除術を試していく本連載。第1回目は「セスキ炭酸ソーダ」を使ってお風呂のカビとコンロ脇のベタつき汚れをきれいにしてみました。
「セスキ炭酸ソーダ」って何? 掃除に使うには??
「セスキ炭酸ソーダ」は、重曹と炭酸塩の中間の物質で、無機物のため環境への負担が少ない成分です。冷たい水にも溶けやすく、すぐにスプレーにできるというメリットもあり、人気を集めています。
今回筆者は、Amazonで購入した「家庭用ソーダ アルカリウォッシュ」という商品を使いました。「セスキ炭酸ソーダ」の見た目はサラサラとした白い粉で、細長い粒も混ざり少しキラキラしています。価格は1kgあたり414円ととてもお手頃に感じました(2018年4月末現在)。
掃除のときには粉のままではなく、液体にして使用する方が良いとのことなので、早速、セスキ炭酸ソーダ液を作ることにしました。
準備するもの
・水 500ml
・セスキ炭酸ソーダ 小さじ1/2
・スプレー容器
・計量カップ
・計量スプーン
まず、小さじ1/2のセスキ炭酸ソーダを計量してスプレーボトルに入れ、さらにそこに500mlの水を入れます。そして後は振るだけで、セスキ炭酸ソーダ液の完成です。
お風呂のフタから汚れが浮き出てきた!
まず完成したスプレーを使ってチャレンジしたのは、お風呂のフタのカビ落とし。ここ最近使用していなかったため、黒い汚れがたくさん付着しています……!
そこでフタにスプレーを振りかけてみると、すぐに汚れが浮き出てきました。大きな力を入れなくても、なでるようにスポンジを動かすだけで、するっと黒い汚れが取れます。
全体をまんべんなくスプレーして、スポンジで一通りなでると、フタの汚れがきれいに落ちました。洗剤を使用していたときには臭いがこもることが気になっていたのですが、セスキ炭酸ソーダの場合、ほとんど臭いがなく、快適に掃除を行うことができました。
コンロ脇の油汚れもツルツルに
セスキ炭酸ソーダは油汚れの掃除にも適しているそうなので、気になっていたコンロ脇のベタつき汚れにも使ってみることにしました。日頃の調理で飛んだ油がベタベタとした汚れに変わり、調味料入れの跡まで付いてしまっています。一度水で絞った布で掃除しましたが、全く汚れが取れず放置していました。
そこで、汚れにスプレーをたっぷりと振りかけてみると……先ほどのお風呂のときと同様、汚れが浮き上がってきました。布を使って拭き取れば、油汚れと思えないほど、スルッと汚れが落ちていきました。拭き終わった部分を指で触ると、油のヌルッとした触感は全くなく、しっかりと汚れが取れていると実感できました。
注意したいポイントは?
セスキ炭酸ソーダを使って掃除をしてみたことで、いくつか注意した方がいいと感じたポイントがあったので紹介します。
スプレー液の扱いに気をつけよう
セスキ炭酸ソーダ液を作ったら、なるべく早く使い切るようにしましょう。また、肌への負担が少ない洗浄剤ではありますが、肌が弱い人は手袋をして作業した方がいいかもしれません。
使う場所には注意しよう
セスキ炭酸ソーダは、アルミ製品や表面加工のある家具などには使ってはいけないとされています。心配な場合は、目立たないところで一度試してから使うなど、注意した方が良さそうです。
さまざまな商品を検討しよう
セスキ炭酸ソーダを使った商品はたくさんあるため、用途に合わせて何を買うか決めましょう。筆者が今回試したように、粉から自分でスプレーを作らず、既にスプレー状になっているものもあります。
中にはアルカリ電解水とセスキ炭酸ソーダを混ぜて作られているものもあり、さらに高い洗浄力が期待できるかもしれません。
手軽に汚れが落とせる点で優れていると感じたセスキ炭酸ソーダ。大掃除に使うというより、毎日の掃除のお供にずっと側に置いておきたいと思えるものでした。まだ試していないという方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。