あと656日の回 - アンテナ交換工事はいくらぐらいで、何日でできる?

最近、総務省のテレビCMでも、ようやく「地デジを楽しむには、UHFアンテナの追加、交換、調整が必要な場合があります」と言い始めた。意外なことに、地デジ対応テレビさえ買ってくれば、すぐに地デジが楽しめると思いこみ、アンテナのことなど考えない人が多いのだそうだ。大都市圏では、VHF(1チャンネルから12チャンネル)の放送が主体だったので、地デジを見るにはほとんどの場合、UHFアンテナの設置、調整が必要になる。しかし、いったいいくらぐらいかかって、どのくらいの日数を要するものなのだろうか。また、工事を依頼するにはどのよう点に注意したらいいだろうか。今回は、棟梁ドットコムのご協力をいただいて、工事の申し込みから工事完了までを誌上体験してみよう。

棟梁ドットコムは、アンテナ工事・音響設備工事などを全国で行う工事専門サービス。棟梁ドットコムのいいところは、「早い」ということだ。電話またはインターネットで見積もりを依頼すると、当日または翌日に概算見積をしてくれる。そして、訪問日を決めると、その日に作業担当者が訪問し、調査を行い、無料で詳細な見積り書を作成してくれる。ここまではよくあるサービスだが、棟梁ドットコムでは訪問して作成した見積りに納得するのであれば、その場で工事まで行ってくれることだ。利用者にとっては手間がかからないというメリットがあり、サービス提供側には作業担当者が訪問する回数が少なくてすむので、その分、低価格の料金設定ができるというメリットがある。

工事をする前に決めておかなければならないのは、まずどの放送を見たいかをはっきりさせることだ。アナログ放送も引き続き見たい(VHFアンテナ)、地デジを見たい(UHFアンテナ)、BS放送、CS放送など、放送によって必要なアンテナが違ってくる。

どの放送を見たいかが決まったら、電話またはインターネットで見積り依頼をする。ネットなら24時間いつでも依頼ができる。フリーダイアルによる見積り依頼は全日9時から午後5時半と時間が限られているが、オペレーターと相談しながら依頼ができるので、どのような工事をしたらいいかよくわからない、アンテナ環境に複雑な事情があるという人は電話での依頼をした方がいいだろう。

インターネットで依頼をした場合は、当日ないしは翌日に、概算の見積りが記載されたメールが返ってくる。このメールには概算の工事料金と、追加工事の概算料金が記載されている。この金額に納得するのであれば、工事希望日を第3希望まで記入して、メールを返送する。

工事希望日の前日、または当日の朝、直接作業担当者から確認の電話がかかってきて、訪問時間を打ち合わせる。そして、約束した時間に作業担当者が訪問してきて、環境調査を行い、正確な見積書を作成する。この作業時間は約30分ほどで、ここまでの作業はまったく費用がかからない。

正確な見積書の金額に納得がいけば、そのまま工事まで行ってくれる。もちろん、納得がいかなければ工事を断ってしまえば料金は発生しない。工事の時間は内容にもあるが、一般的には2時間から3時間程度だ。

棟梁ドットコムの場合、見積り依頼から工事完了まで、最短で3日で可能だが、この日数は徐々に伸び始めている。アンテナ工事の依頼が徐々に増え始めているからだ。土日祝日はやはり集中日で、なおかつ3月の春先、7月の夏休み前、12月の年末は工事日が1週間先になることもあるという。逆にいうと、1月、10月から11月は、依頼が少なく、短期間で工事を終えることができる。この先、2011年7月24日のアナログ停波に向けて、工事依頼が殺到することが予想されていて、棟梁ドットコムを運営するメディオテックでは「アナログ停波に向けて、現在作業員を増員しています。それでも、できれば来年いっぱいにアンテナ工事を済ませていただきたい。2011年になると、工事までお待たせしてしまうことも予想されます」という。

このコラムでは、地デジにまつわるみなさまの疑問を解決していきます。深刻な疑問からくだらない疑問まで、ぜひお寄せください。(なお、いただいた疑問に個々にお答えすることはできませんので、ご了承ください)。