今回の旅に出るにあたり、「Cintiq Companion」には液晶ペンタブレットとしてのみ期待をしていて、それ以外の用途については、あまり考えていませんでした。普段自分が使っているWin8タブレットも持参する予定だったので、絵描き作業以外はすべてそちらで行うつもりだったのです。
たとえば……
・デジカメで撮った写真の整理とバックアップ
・「GoPro」で撮った動画のバックアップ
・エディタを使った原稿書き作業
・SNSサービスで旅の顛末を書き記す
などなど
実際に旅行に出てみて、自分が行う「絵描き以外」の作業は、ざっとあげてみるとこんな感じ。そして今、気がつけばそのすべてをCintiq Companionで行うようになっています。
なぜなら……
出発前は気にしてなかった各種ポート類の充実っぷりが、いざ旅に出てみると予想以上に便利だったんです。
GoProからマイクロSDを取り出して中身をPC側に移して空にして、デジカメで撮った写真はUSBでつないで吸い出す。それらのデータは、もう一方のUSBポートに接続したHDDにコピーして二重化。これはいわば仕事の前準備なので、手間をかけずにさっと済ませたい。そうすると、このように「一気に全部つないで終わらせることができる」というのは、想像していたよりも便利だったのです。
データが1カ所に集まるということは、それ以降の作業もそこで進めた方が効率が良いのは自明の理。もともとCPU性能も、持参したATOM搭載のWin8タブレット比では格段に良いわけで……。
ここに至り、
「ああ、そうかこいつは液晶タブレットなんだけど、ノートPCでもあるんだったな」
と今更ながら気づいたりして。
そんなわけで、ついつい液晶タブレット部分にばかり目が行きがちなCintiq Companionですが、いざ持ち出して使ってみると、ノートPCとして過不足のない入出力インタフェースもきっちり抑えられていて良い感じです。ただひとつ。電源ボタンだけは納得がいきません。入出力ポートと同じ並びにあるんですが、押したら即スリープしちゃうんですよ。画面動かそうと側面を握ったら誤操作しまくり。なんでスライドスイッチとかにしてくれなかったんだろうなぁ、ここ。