そろそろ終わりが近付いてきた本連載。今回は前回に引き続き、手持ちの「Cintiq 13HD」と比べて気づいた点に触れてみたいと思います。

これまでも何度か書いている通り、旅行期間中は「Cintiq Companion」にスタンドで傾斜をつけて絵を描いていました。このスタンドは、Cintiq 13HDにも標準で付属しているんですが、自宅で作業している時に、このスタンドを使ったことはなかったんですよね。なので、「意外とスタンドを使うと描きやすいもんだ。傾斜させると画面全域が視線と直角になるから描きやすいのかな。これはCintiq 13HDに環境を戻した後も、スタンドを利用することになるなー」などと思っていました。

ところが帰国して、Cintiq 13HDをひっぱり出してスタンドを設置していくつかイラストを描いてみると……。

なんか描きづらい。あれ?

結局、いくらも経たないうちにスタンドは元通り箱にお引き取り願って、ペタンと机の上にそのままCintiq 13HDを寝かせて使うように戻ってました。

おそらくですが、これは筐体の厚みが影響しているのかなと。

Cintiq 13HDの厚みは14mmで、Cintiq Companionだと17mm。たった3mmの違いでしかありません。でも、ペタンと寝かせても紙と同様の感覚で違和感なく描ける13HDに対して、どうもCintiq Companionだと机と描画面との間に段差を感じてしまう微妙な感覚の差があるようです。なんか手首が落ち着かない。

たったそれだけでスタンド使用の有無につながるんですから、人間の感覚ってのはおもしろいものです。