25日間の試用も終わり帰国した今、「Cintiq Companion」に慣れきった目で、あらためて手持ちの「Cintiq 13HD」と様々な点について比較してみたいと思います。

Cintiq Companionを使い始めた当初から、「あれれ、ひょっとして?」と思っていたのが画面の表面処理。Cintiq 13HDよりしっとり落ちついた質感な気がするんですよね。そう思いながら、あらためて手持ちのCintiq 13HDを見ると、やはり少しざわざわとノイズが見てとれます。おそらくは液晶表面のアンチグレア処理に起因するノイズだと思うので、同様のものがCintiq Companionにもありはするのですが、そのノイズの量というか、どギツさがちがう。13HDの方が少しキツめに出ているのです。

実は、私の持っているCintiq 13HDには、アンチグレアの液晶保護シートを貼り付けています。これは、表面の書き味を良くするためという理由もありはするんですけど、もっと切実な「そうじゃないと液晶表面が虹色にギラギラ光ってて目が痛くなる」のが主の理由。

そう、保護シートを貼った状態だと、Cintiq 13HDの素の状態よりも全然マシになっている状態なのですよ。素の状態だと、ざわざわとノイズが出ているだけじゃなく、それが乱反射して虹色にギラついているんです。

このあたりの処理は世代によって変わっている可能性があるので、現行のCintiq 13HDが必ずしもそうだとは言えません。ただ、Cintiq Companionの表面処理については、少なくとも「保護シートでごまかす必要がない程度にはノイズがおさえられている」と言えるのではないかと。画面の表面処理は、作業の質に直結する部分なので、もう少しこういった部分の情報をカタログにも記載して欲しいところです。

昔のブラウン管ディスプレイ時代には、エルゴコートやシリカコートなど表面処理の記載が仕様欄にきっちりあったんですよね。いかに高級なコーティングがなされてるかといった点も、製品の売りになっていました。また、ああいった世界になったらいいなと思う今日この頃です。