大人の私服といえば、カジュアルジャケットです。子どもはジャケットを着ないからこそ、「ジャケット=大人」という認識を、誰もが持っています。特に00年代ころから、週末にテーラードジャケットを着こなすスタイルが増えてきました。
既に定着して10年以上が経ちましたが、ジャケットなのにだらしなく見える40代男性をいまだに見掛けます。本日は「秋冬ジャケットのNG」について、『38歳からのビジネスコーデ図鑑(日本実業出版社)』の著者がお伝えします。
だらしなさはシャツ襟が原因だった!?
カジュアルシャツの襟がヨレている人は、休日ジャケットもだらしなく見えます。というのも、Vゾーンと呼ばれるジャケットの首元は目立つからです。
スーツに合わせるワイシャツとは違い、プラスチックのキーパーが入っていないカジュアルシャツでは、襟先がフニャっと崩れやすいのです。
カジュアルシャツの中には、襟先にボタンが付いているボタンダウンやワイシャツのようにプラスチックのキーパーが付いているタイプがあります。
ジャケットのインナーとしてカジュアルシャツを着るときは、「襟の安定感」という視点を意識しましょう。
地厚なジャケットに薄いカットソーの危険性
また、インナーの着こなしという意味では「襟がないカットソー・Tシャツ」をカジュアルジャケットに合わせることで、襟先がだらしなく見えるリスクがなくなります。ところが、秋冬だからこそ落とし穴があります。
ジャケットの生地の厚みにくらべ、カットソーの生地が薄いと、インナーが貧相に見えます。結果、「寒くないですか?」などと女性から言われることが。これは、秋冬という季節に合っていないというメッセージなので危険信号です。
秋冬のカジュアルジャケットには、地厚なカットソーを合わせましょう。
サイズ感に気を付ける
またジャストサイズを好むファッション感度が高い人が陥るNGがあります。それは、ピタッとしたサイズ感を選んだ結果、中が着ぶくれするリスクです。
冬はシャツにセーターを重ねることもありますし、カットソー代わりに地厚なセーターを着ることもありえます。
このとき、ピタッとし過ぎのサイズ感ではシルエットがパンパンに膨れ上がります。なかでも、二の腕と肩まわりがタイト過ぎるとサイズが合っていないよう見えます。
春夏と秋冬でインナーの厚みが変わることを想定したジャケット選びをしたいところですね。