カジュアルからジャケットまで、どんな服にも「大抵はハマる」白のスニーカー。シューズの選択に迷ったら、候補に挙がることは間違いない定番の一足です。
爽やか見えするコーディネートに使える白スニーカーですが、「学生っぽい印象」に陥ってしまうケースもあります。「パンツとスニーカーの相性」がズレてしまったとき、学生服に合わせた白スニーカーのような印象を与えるからです。
白スニーカーの学生っぽさを解消するポイントついて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
パンツとスニーカーの「ドレス感」をマッチさせよう
「白」という色に目がいきがちですが、白スニーカーの種類もさまざまです。
いちばんベーシックなものはテニスコートで履くために生まれた「コートスニーカー」と呼ばれるもの。その誕生背景からスポーティーなシューズだと思われがちですが、ローカットでシンプルなコートスニーカーこそ、実はどんな服にも合わせられます。
一方、最近増えているランニングシューズのようなメッシュ系の素材を採用する白スニーカー。高機能素材や機能性を反映した特有のフォルムのものが多く、マッチするカジュアルファッションの幅が意外と狭いのです。
つまり、「白スニーカーを履いたけど、いまいち野暮ったい」という状況は、色合いのみでコーディネートしたときに陥ります。
筆者がお勧めするのは、イージースラックスのようなカジュアルながらも大人感のあるパンツにはコートスニーカーを合わせる。そして、ランニングシューズには「裾幅が狭い」ジョガーパンツを合わせるコーデです。
なお、どんなにマッチしても、薄汚れた白スニーカーはまさに学生っぽいので、シューズの手入れにも注意してください。
裾幅に合った「丈感」に調整しよう
パンツとスニーカーの種類が合っていたとしても、パンツの裾幅と丈感のバランス次第では、だらしなく見えてしまうものです。
例えばパンツの裾幅が広めの場合、弛んだ生地が中途半端にスニーカーを覆い隠してしまいます。この状態は、だらしなく見えがち。
特にカジュアルに「きちんと感」が求められる40代以降は、パンツ丈がスニーカーにギリギリ触れる程度を心掛けたいところ。
一方、裾幅16センチ程度のテーパードが利いたパンツならば、裾口がキュッとすぼまり、弛んだシワもスニーカーの上部で留まるため、こなれて見えます。
大事なポイントは、「広い裾幅のパンツでは、長い丈がだらしない印象に陥る」ということ。「足元のドレス感」と「パンツの丈感」を意識することで、この春、定番の白スニーカーをさわやかに仕上げましょう。