コート無しでは肌寒い3~4月。着用期間は長くありませんが、この時期はスプリングコートで季節感を演出可能です。とくに「季節外れの真冬コートは避けたい」大人に欠かせないアイテムでしょう。
ところが、形状や着こなしを間違えると「職場に向かうおじさん」に見えかねません。この手のアイテムは、通勤中のサラリーマンが羽織っているイメージが根強いからです。
やりがちなスプリングコートのNGについて、『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
コート「裾の広がり」を意識しよう
スプリングコートのカラーリングといえば、ベージュ系や黒・紺色タイプとカラフルタイプに分かれます。ブルーやイエローなどカラフルならば、通勤コートに見える心配もありませんが、派手なので中年男性にはなかなか手が出ないのでは。
そこでベージュ系や黒・紺色タイプのスプリングコートを「素敵に見せるコツ」をお伝えします。
そのポイントはフォルムに着目すること。とくに裾の広がりをチェックしてみてください。
膝丈程度のスプリングコートを、ボタン全開で羽織ったとき、アルファベットの大文字「A」のような広がりがあるコートは、今っぽい印象です。これはジャストシルエットではなく、オーバーシルエットを示すデザインです。
この広がりで通勤中のサラリーマンの雰囲気が薄まります。それはビジネス用途のものがジャストシルエット中心だからです。
羽織りではなく「かぶり物」で合わせよう
これまで大人の春服といえば、「スプリングコートにジャケットを合わせる」着こなしが一般的でした。
ところが最近では、フーディーやセーター・スエットといった「かぶりもの」が主流です。
ここで一つアドバイス。セーターを合わせるならば、ウールではなく、コットンを選んでみてください。コットン地のセーターは、スプリングニットと呼ばれていて、軽量感あるスプリングコートと生地感の相性がマッチするのです。
またベージュや黒・紺色といった無難色のスプリングコートを明るく見せるためにも、白もしくはカラフルな被りものを合わせることで、地味に見えないよう意識してみてください。
さらにキャップなどの小物を合わせれば、遊び心ある「スプリングコート」に仕上がるでしょう。「形状」と「着こなし」を意識して、今っぽさを重視しましょう。