リラックスな雰囲気の私服として、世代を問わず愛される「パーカー」。男女問わず浸透を続ける「ビッグシルエット」の影響もあって、その人気はますます加速しています。もはや、パーカーは私服に欠かせないアイテムのひとつです。

ところが、人によってはその着こなしがだらしなく見えます。この現象は「パーカーの着こなしや選び方が、見た目年齢に合っていない」ときに起きているようです。40男が注意すべき「大人のパーカー着こなし」についてお伝えします。

  • 40男が注意すべきパーカー(写真:マイナビニュース)

    40男が注意すべきパーカー

パーカー姿がだらしない男性の共通点

どんなにデザインが良くても、フードがべチャッとしたパーカーではだらしない印象です。その姿は部屋着にしか見えません。パーカーを選ぶとき、最も重視するポイントは「フード」。パーカーのフードは、シャツで例えるならば「襟立ち」のようなものだからです。

フードの収まりがキレイに見えたとき、リラックスながらもおしゃれに見えます。そのためには、生地の張りが重要です。柔らかく薄い生地より、張りがある厚手生地の方がフードの立ち上がりがキレイに見えます。

タウンユースに見えない着こなし

パーカーは防寒服というルーツを持ちますが、現代社会においては、トレーニングウェア・スポーツのイメージが強いのではないでしょうか。街でパーカー姿を見掛けたとき、着こなし次第ではスポーツウェアで街を歩いているように見えます。地元を歩く分には問題ありませんが、人が多い繁華街で着るにはやや浮いてしまうかもしれません。

若い人であればやんちゃな感じに見えるでしょうが、40男では「単にTPOが分かっていない人」に陥るリスクがあります。そこで、生地厚でしっかりしたスエット素材を選んだり、化学繊維やニット織りなど素材を変えたりすれば、簡単におしゃれ着感を演出できます。

  • スエード調に見える化学繊維のプルオーバーパーカー

    スエード調に見える化学繊維のプルオーバーパーカー

ジップアップかプルオーバーか? 組み合わせのNG

パーカーは、「ジップアップ」や「プルオーバー」という2種類のデザインに大きく分かれます。ここで注意したいことは、それぞれの組み合わせ方です。プルオーバータイプは、被り物なので1枚で着ることもできますし、コートやブルゾンのインナーとしても重宝します。

一方、ジップアップタイプは、ファスナーが付いているため、アウターとして着ることを想定しています。Tシャツやカットソーの上に着て上着としたいですね。もちろん、ファッションの世界に絶対のルールは存在しません。そういう意味ではブルゾンやコートのインナーにジップアップパーカーを合わせる人もいます。

ただ、のべ4,500人の買い物に同行してきて思うことは、ファスナーが付いている服をインナーに着た場合、生地がよほどしっかりしていないと、ファスナーがグニャっと変なカーブを作ってしまいキレイに見えません。つまり、撮影の一瞬ならば耐えられますが、日常生活の動きには耐えづらいということです。