猛暑を快適にする夏靴といえばサンダルですが、あまりにカジュアルなので、年齢を重ねるほど苦手意識をお持ちの方も多いはず。そんな不安をかき消すグルカサンダルが、ここ数年注目を集めています。足元がエレガントに見えるため、当初は女性ファッションで人気に火がついたもの。
そのトレンドが男性にまで浸透した要因は、山岳地帯で活躍した英国軍に属するネパール人傭兵のグルカ兵が履いていたというミリタリー要素を持ちながらも上品に見えることが関係しているのでは。
とはいえ、どんな服装にも合う訳ではありません。「履きこなし」や「服の色合わせ」次第ではベランダ用サンダルに見えてしまう懸念もあることでしょう。グルカサンダルを履きこなすべく『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がポイントを解説します。
サンダルと服の色合わせを意識しよう
男性のグルカサンダルといえば、黒色が主流ですが、カラーバリエーションとして茶色も見かけます。どちらもOKなのですが、グルカサンダルの場合、黒と茶で「だいぶ」印象が変わるため、合わせる服の方向性を考慮しましょう。
モダンな印象がある黒に比べて、茶はリゾートの印象が強まるのです。そのためトレンドのオーバーサイズのクルーネックTシャツやオープンカラーシャツなどで合わせる場合、黒をおすすめします。
逆に茶色のグルカサンダルに黒パンを合わせたとき、足元の主張がチグハグに見えるのです。では茶色のグルカサンダルはどんな服に合うのでしょうか。ボタンの付いていないニット編みのスキッパーポロシャツやリネンシャツでリゾートの雰囲気に仕上げましょう。
サンダルのソックス合わせは避けよう
若い世代を中心にサンダルにソックスを合わせたコーデを見かけます。グルカサンダルのみならずここ数年よく見かける履きこなしですが、賛否両論あるため40男にはおすすめしません。アクセントというより違和感の方が勝るからです。
ただ足を覆うグルカサンダルだからこそ、ものによっては靴擦れリスクもあることでしょう。そこでどうしてもソックスを合わせるときは、存在感を消したベリーショートを選びます。たとえば、ベージュ色のベリーショートソックスならば、グルカサンダルから覗いた足元が素肌のように見えるからです。
足元の軽量感を表現しやすいグルカサンダルは夏服によく合います。履きこなしと服の色合わせで「上手に」グルカサンダルを履きこなしてみては。