「ネルシャツ。しかも、チェック柄!」と聞いて、あなたはどんな雰囲気の人を思い浮かべるでしょうか。実際は着ている人が多いとはいえませんが、なぜかアキバ系の雰囲気をイメージした人がいるかもしれません。
2005年ころ放送されたテレビドラマ版「電車男」(フジテレビ系)のキービジュアル。実は、主人公が着ている衣装こそ、まさにネルシャツによくあるチェック柄のシャツなのです。とはいえ、15年近く昔の話です。それでもインパクトが強いドラマだったからこそ、油断はできません。
40代男性が注意すべき「チェック柄のシャツ」についてお伝えします。
電車男の衣装はネルシャツではなかった?
そもそもネルシャツとは「フランネル」という毛足が長い糸で紡いだ生地を使ったシャツのこと。その柄はチェックが多く、なかでも「マドラスチェック」という種類のものをよく見かけます。ところが、マドラスチェック柄だからといって、必ずしもそのシャツがフランネル地とは限りません。
先述した電車男のキービジュアル、実はネルシャツではありません。マドラスチェック柄の半袖シャツでした。ところが、世間のイメージでは「マドラスチェック柄のシャツ」を「チェックのネルシャツ=アキバ系」というように脳内変換しているのではないでしょうか。
それから、電車男のイメージが無いとしても、マドラスチェック柄の特徴である黄色、オレンジ、緑などの極彩色を使用したデザイン上、着こなしが難しい。というのも、チェック柄は線が少なく単調なほど若々しく見えるからです。これはハンカチでもシャツでも同様です。男性4,500人の服装をコンサルして気付いた共通点です。
ギンガムチェック最強説
40男がチェック柄を選ぶならば、ぜひギンガムチェック柄を選びましょう。これは女性ファッションでもよく見掛ける2色遣いのシンプルなチェック柄です。女性が選ぶ理由は確かではありませんが、私の推測では「カワイイ」からだとみています。
とはいっても、ネルシャツ地のチェックでギンガムは見かけません。では、ネルシャツを選ぶならば、どんなチェック柄が好ましいのでしょうか。
ネルシャツはバッファローチェックを選ぶ
お勧めするのは、バッファローチェック柄のネルシャツ。2000年頃、木村拓哉さんがファッション誌やドラマの衣装でよく着ていました。ギンガムチェック同様、線が少なく単調だからこそ若々しく見えるのです。
チェック柄を選ぶならば、ギンガムチェック。ネルシャツを選ぶならば、バッファローチェックを選んでみましょう!
著者プロフィール: 森井良行(もりい・よしゆき)
エレガントカジュアル 代表取締役
20代後半から40代の男性のファッションを「エレガントカジュアル」でワンランクアップさせる「服のコンサルタント」。 街のセレクトショップを歩き、顧客に試着を繰り返してもらいながら、その人に最も似合う服を探していく独自の「買い物同行」は9割以上の高い満足度を誇る。
著書『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』 (WAVE出版)