真冬の定番アイテムであるタートルネック。マフラー抜きでも肌の露出を減らせるため、冷え防止にも役立ちます。ですが首まで隠れるミステリアスな雰囲気は、一歩間違えれば「ナルシスト」「キザ」に見られがち。
そこで合わせ方や首型に工夫が求められます。特に、80~90年代から普段使いしている40男には着こなしのアップデートが不可欠です。
今回は「タートルネックのNG着こなし」について『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
タートルネックは生地感で「抜け感」をだそう
タートルネックの魅力はダウンジャケットからトレンチコートまで、さまざまなアウターに合わせられること。ただ、ジャケットスタイルでも着こなせますが、キレイ目すぎるコーディネートはキザに見える原因となります。
そこでダウンジャケットの下に着るなど、冬アウターを直接タートルネックの上に合わせましょう。
このときタートルネックの生地感は「目が細かいハイゲージ」ではなく「ざっくりしたローゲージ」がお勧め。地厚なローゲージは直接アウターに合わせやすいですし、何よりざっくりした編み目の模様が「抜け感」の演出につながります。
一方、目が細かいエレガントなタイプはカッコよさが際立ちすぎるため、キザに見えるリスクが高まるのでお勧めできません。
首の特徴からネック型を使い分けよう
首を包み込むニットの代表格であるタートルネックですが、最近よくみるモックネックも、タートルネックの仲間。モック=見せかけ、というモックネックは、タートルネックに比べ首が短めのデザインです。そこで、首が太くて短い人はタートルネックよりモックネックを選びましょう。
逆に、首がすらっと長い人はタートルネックが似合います。実は、タートルネックが野暮ったく見える人は、首の生地が余っている事が多いのです。たとえ折り返したとしても、もたついた生地がだらしない印象になります。自分の首型に合うタイプを選択してください。
タートルネックは、最適な丈感を見つけよう
タートルネックの裾は外に出します。ポロシャツやTシャツ同様、パンツにインしたタートルネックの着こなしはメンズに向いていません。往年の80sのような古臭い印象ですし、何よりこのキチンとした感じこそ「抜け感の天敵」だからです。
女性ファッション誌が「色気を作るのに大切だ」という、首・手首・足首を指す3首。そんな重要な首が隠れるので、タートルネックの着こなしでは普段より抜け感がポイントなので、裾を出す「こなれ感」は必須です。
このように、タートルネックは生地感や首型で選び方も変わります。自分に合うタートルネックで、真冬のコーディネートを楽しみましょう。