在宅勤務の定番アイテム「白シャツ」。襟は「きっちりしている人」を象徴するデザインなので、自宅に居ながら仕事の雰囲気を出しやすく重宝します。季節的にもクールビズ。今まさにノージャケットの白シャツスタイルはテレワークに最適です。
ところが、そんな白シャツも「生地のチョイス」や「着こなし」を間違えたとき、清潔感どころか生活感が浮き彫りになります。そして、オンライン会議のモニター越しであっても、自分の姿が台無しになっていることには意外と気付けません。
そこで、今回は40男がやりがちな「白シャツのNG」について『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
モニター越しでもシワが目立つシャツの共通点
シャツのシワが生地の風合いとして許容されるリネンシャツと違い、ビジネス時はシャツのシワはだらしないとみなされます。形状記憶や形状安定と呼ばれる機能が付いたワイシャツが多いのは、そうしたシャツは自宅の洗濯機で洗ったとしてもシワが目立たないから。
ところが、ここで注意すべきは、白シャツと言っても生地がさまざまなこと。特にワイシャツによく使われる「ブロード生地」に対し、ボタンダウンシャツでよく見掛ける「オックスフォード生地」。
こちらは柔らかい生地ながらも地厚です。そのため、アイロンをきちんと掛けないとシワが目立ちます。スーツを着る時にオックスフォード生地の白シャツを選ぶことは少ないでしょう。
ただし、ジャケットを羽織らない在宅勤務時に、休日用のカジュアルな白シャツを選ぶケースはありませんか? ここに落とし穴があります。
オンライン会議で使われるアプリに「ギャラリービュー」や「スピーカービュー」という、自分の姿を相手のモニターに大きく映し出す機能があるので、「シワだらけのシャツ姿」意図せず見せてしまう危険があるので注意してください。
首元からのぞく肌着は生活感の塊
「身ぎれいな上半身に、手抜きの下半身」。モニター越しというリモートワーク独特の身だしなみを揶揄したネタですが、これからの季節はノーネクタイのシャツの首元にも注意が必要です。
ノーネクタイのシャツ姿からのぞく肌着は生活感の塊です。背景となる自宅の生活感を機能で見えなくしても、本人の首元から生活感が出てしまっては意味がありません。
カジュアルシーンではVネックよりクルーネックのTシャツが人気ですが、ビジネスシーンではシャツに隠れるVネックの肌着を選びましょう。もちろん、ネクタイを締めるなら、肌着の首型はクルーネックでもOKです。
オンライン会議のモニター越しで上半身に注目が集まるからこそ、普段以上に肌着のチラ見えが悪目立ちしています。