ビーチ・花火・BBQ、夏のリゾートを満喫するために欠かせない定番アイテム「ショートパンツ(以下、ショーツ)」。ですが、大人のショーツ姿は見苦しいという意見もあることでしょう。というのも、選び方を間違えると、ショーツは残念な大人になってしまうからです。
服のコンサルタントが、ショーツ選びの注意点と対策を教えます。
家族サービスに疲れた休日のお父さん
ショーツを裾上げする人はいませんが、ジーンズの最適丈があるように、ショートパンツも丈が長くなるほど野暮ったい印象になります。その見え方は、家族サービスに疲れた休日のお父さんのようです。
よくやりがちですが、膝頭が隠れる程度の丈が、実はNGです。脚のくびれともいえる「くるぶし」や「膝頭」は可能な限り見せるほうが洗練して見えます。逆に、膝頭のくびれが隠れることで重い印象に見えます。これがショーツを日曜日のお父さん風に見せてしまう原因だったのです。
とはいえ、逆に短すぎるのもNGです。ショーツの丈が膝頭から7センチ以上だと、セクシーすぎて目のやり場に困ります。周りの人は目のやりどころに困る上、性別を超えて、女性らしさに寄りすぎという印象を与えます。
ガンダム世代はジオングに憧れ?
ショーツはスキニージーンズとは違います。だからこそ、ぴったりし過ぎはNGです。まるでスパッツのように見えるからです。とはいえ、ぶかっとし過ぎのショーツもアニメのガンダムに登場するジオングみたいでアンバランスです
太過ぎず、細過ぎない最適なフィット感の基準を教えます。足まわりにこぶし1~1.5個入れてちょうどフィットするくらいです。こぶし2個以上入るスペースはジオング状態になってしまいます。
40男に勧めるすね毛の処理方法
最適なショーツを選べたとしても、もじゃもじゃと毛の生えるすねは、普段人前でさらすことがありません。ショーツを履くときの正しいすね毛処理を教えます。普段は見せない場所だからこそ、すねを出そうとした時、どうやって見せたらよいのかと悩みます。
近年、男性用のムダ毛処理する「すきカミソリ」というものがあります。インターネットやドラッグストアで売られている「ボディヘアトリマー」で、実は簡単にムダ毛をナチュラルに処理できたのです。
このすきカミソリで、すねをなでるようにムダ毛に当てていきます。そうすると、一部を間引くようにすね毛が剃れます。決してツルツルにはならないので、ナチュラルにムダ毛が薄く見えます。こちらの処理方法で、すねを出すことに抵抗はなくなります。
「大人のショーツはみっともない!」という意見もあるでしょうが、すね毛を処理し、最適な丈感・フィット感を選べば間違いありません。
まずは、白いショートパンツあたりを選んでみましょう。リゾート気分全開になりますから!
著者プロフィール: 森井良行(もりい・よしゆき)
エレガントカジュアル 代表取締役
20代後半から40代の男性のファッションを「エレガントカジュアル」でワンランクアップさせる「服のコンサルタント」。 街のセレクトショップを歩き、顧客に試着を繰り返してもらいながら、その人に最も似合う服を探していく独自の「買い物同行」は9割以上の高い満足度を誇る。 著書『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』 (WAVE出版)