育児に励む専業主婦のpinkyさんが、家庭内介護について知ってほしいことや介護・育児にまつわる豆知識などを紹介する4コマ漫画連載「ときどき介護のち育児へ」。今回は「生活の流れ」に関するお話です。
帰宅願望が強いときでも……
認知症のウメおばあちゃんは、自宅を昔働いていた職場だと思っているときがありました。そのため、自宅にいるのに「家に帰りたい」と帰宅願望を持つときもあり、夕方になると特にその思いが強くなるケースが多々ありました。
介護をしていた私がおばあちゃんの話や行動に付き合いながら時間を過ごすと、いつしか夕飯の時間に……。夕飯の時間は楽しみなようで、不思議と食事を食べ始めると帰宅願望も薄れていきました。
夕食を食べ終えた後に少しすると、おばあちゃんはお風呂に入ります。そして、お風呂が終わった後はすぐに布団に入ります。夕食→お風呂→大好きな猫との就寝……。これは今までずっとおばあちゃんが繰り返してきた、生活の流れです。
認知症で話していたことをすぐに忘れてしまうおばあちゃんも、今までずっと繰り返してきたことはよく覚えています。きっと、この流れにも安心感があったのだと思います。
筆者プロフィール: pinky
現在は育児に奮闘する専業主婦。結婚を機に夫の自宅で同居生活を開始した。介護の仕事をしていたが、仕事を辞めて2013年8月より約2年間、夫の祖母の介護を務めあげた後、2016年2月に出産。日々の生活をつづったブログ「家事ときどき介護」を随時更新中。