「今日は一段と冷えるねェ」と、江戸っ子風に呟きながらやって来たのは缶詰博士。確かに今日は氷雨も降って、とても寒いです。
「今夜あたり居酒屋で一杯やりたいねェ」
「まだ午前中ですよ博士。何を言ってるんですか」
「それじゃよ、昼から居酒屋気分を味わおうか」
「ま、まさかお酒を飲むんじゃないでしょうね」
「そうじゃねえよ。昼飯をさ、居酒屋っぽいメニューにしようかってんだよ」
と、ひとり江戸っ子プレイが止まらない博士。おかげでお昼は居酒屋メニューになりましたが(もちろん缶詰使用)、一体どんなものができるのでしょう?
きっとあるはずモツ塩焼きそば
モツ塩焼きそばというご当地グルメがあるような気がする。実際に食べたことはないけど、きっとどこかにあるような気がする。
そんな妙な確信を「缶つまホルモン・牛テッポウ直火焼」を見ていて思った。 この缶詰はすごくウマい。牛テッポウ、すなわち牛の直腸を直火焼きし、特製塩ダレで仕上げてあるのだ。
そのまま食べるなら湯せんで
さあ皆さん、本日もご唱和ください。開缶!
フタを取った瞬缶から立ち昇る居酒屋臭がたまらない。にんにくとごま油、それに当然モツ臭であります。
こんな缶詰を昼から開けてしまう自分が怖い。今後の人生は大丈夫だろうかと不安になる。なのでそのままつまむのはやめて、昼飯に使うことにする。
ちなみに、そのまま食べる場合は、開缶前に湯せんで温めるのがオススメだ。冷え固まったコラーゲンがうっとり溶け、調理したての味がよみがえる。
主役はモツ
ということで、今回作るのはモツ塩焼きそばであります。どこかの地域で昔から食べられている料理をイメージし(あくまでイメージ)、モツの味わいを最大限に活かすレシピにしたい。
なので、具は牛テッポウとねぎ、炒りごまのみ。市販の塩焼きそばをフライパンに入れ、分量の水を加えて蒸し焼きにする。麺がほぐれてきたら牛テッポウをIn。水分が減ったら付属の調味料を半量だけ加える。最後にねぎをトッピングすれば缶成だ!
柔らか食感がいい缶じ
かくのごとし。熱を加えたおかげでモツ臭が強まったが、でもでも本当に臭いわけではない。これが牛テッポウ缶の特徴で、原料を徹底的に洗浄しているのだ。そうして最後に残ったモツ臭はむしろホルモンの魅力であり(それは消してほしくない)、食欲をぐいぐい刺激するんであります。
牛テッポウはお店で食べるとクニクニした歯応えがある。しかしそれが缶詰になると、しっとり柔らかくなる。その柔らかさが、焼きそばの食感を邪魔してなくていい缶じだ。
缶詰情報
国分 / 缶つまホルモン・牛テッポウ直火焼 60g 税抜550円
一部の食品店やネットショッピングで購入可