あけましておめでとうございます! 今年も缶詰博士と一緒に面白い缶詰をどんどん紹介していきますね。
年明け最初の缶詰は、やっぱりめでたいものがいい。そう思って博士に依頼すると「それなら鮭缶です。間違いありません」ときっぱり。本当ですか? というか、なぜ鮭缶?
ハレの日にふさわしい紅鮭
カラスがカーと啼いて年が明け、お正月。なぜ正月からカラスなんだ、スズメだってウグイスだっていいじゃないかと思ったりするが、実際カラスだったのだから仕方がない。
ともあれ、正月はハレの日。ゆえにマルハニチロ「あけぼのべにさけ」缶を取り上げたい。鮭缶は鮭缶でも紅鮭を使った高級品で、その身は濃いサーモンピンクだ。缶のパッケージだって黄金色に輝いて、とってもめでたいのだ。
匂いがいい
さあ今年もはりきって参りましょう、開缶!
鮭缶の魅力は匂いにもある。ちょいと青臭いサバやイワシと違って(いつもは褒めてるけど)、鮭は臭みがなくて品がいい。缶汁も澄みきっております。
今日は正月にふさわしい特別メニューを作ろうと思う。おせち料理に飽きてくると、手抜きチックな素朴なものが食べたくなってくるが、今回はまさにそんな料理だ。
缶汁が決め手
使うのは小さなスキレット。お持ちでなければ小鍋でも構いませんぞ。
まずは鮭缶の中身をスキレットにうつす。缶汁も残さず全量を投入する。それが特別料理の決め手であります。
小芝居が続きます
鮭の上に玉ねぎ、バター、味噌を乗せる。玉ねぎは1/4コ分をスライスしてたっぷり使うとよし。味噌は甘い西京味噌があればモアベターです。あとはフタをして弱火に掛ければ、特別料理はいよいよ缶成であります。
「ん、この料理は知ってるぞ。ようするにあれでしょ、北海道のちゃん……」
ちょいと待った。もう答えが分かった方もおいででしょうが、もうちょっとこの小芝居に付き合ってください。
おせちの合間に
かくのごとし。これが正月特別料理「鮭缶ちゃんちゃん焼き」であります。
どうして特別かというと、えーと。おせちに飽きた頃に食べると、素材の味そのものといった素朴な味わいが心と身体に染みこみ、鮭缶や玉ねぎ、ひいては大自然そのものに缶謝したくなる。まさに正月にふさわしい料理であります。
ちなみに、本来のちゃんちゃん焼きは9月から10月頃に北海道で出回る新玉ねぎを使う。ジューシーで甘い新玉ねぎが鮭&バター&味噌で超絶おいしくなり、むしろ新玉ねぎを味わうためにちゃんちゃん焼きが生まれたと言っても過言ではない(すみません過言です)。
ミニマル材料で缶たん調理。酒の肴にもいいですぞ!
缶詰情報
マルハニチロ/あけぼのべにさけ 90g 税別800円
高級スーパーやデパート、ネットショッピングなどで購入可